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開幕直前にF1マシン最低重量規則が修正?マクラーレンとアルファロメオはこれに抵抗

2022年03月07日(月)20:00 pm

来週末にはいよいよ2022年のF1開幕戦バーレーンGP(20日決勝)が開催されることになる。だが、ここへきて2022年のF1技術レギュレーションが修正され、マシンの最低重量がさらに引き上げられることになるかもしれない。

昨年のF1マシンの最低重量は752kgだったが、今年はそれが795kgに引き上げられている。これは13インチホイールに替えて18インチホイールが採用されることに加え、安全性向上のためにF1マシンの強度や構造に関するルールがより厳しくなったことなどによるものだ。

だが、伝えられるところによれば、先月バルセロナで行われた今年最初のプレシーズンテストに持ち込まれたF1マシンの多くがかなり重量オーバーとなっており、最低重量である795kgをクリア、もしくはそれに近い重量を実現できているのはアルファロメオとマクラーレンだけだと考えられている。

こうしたことから、F1チームの多くが、2022年の技術レギュレーションを修正し、マシンの最低重量をさらに増加させるようFIA(F1統括団体の国際自動車連盟)に働きかけていると報じられている。

実際のところ、レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、それは事実だと示唆し、次のようにコメントしている。

「このスポーツの利益のために、マシンのトータル重量を増加する必要があるんだ」

これに関して、スイスの『Blick(ブリック)』紙は、2022年にはマシンの最低重量が795kgになることは「数か月も前からわかっていた」ことだとし、次のように続けている。

「誰もがそれを受け入れなくてはならなかった。そして、誰も文句は言わなかった」

「しかし、バルセロナで行われた3日間のテストにおいて、多くのチームが突然、自分たちが重すぎるということに気付いたようだ。そして、誰も単に自分たちの重量を減らしたいとは考えていないのだ」

『Blick(ブリック)』は、大多数のF1チームがFIAに対し、マシンの最低重量をあと5kg増加させて800kgにするよう求めていると報じている。

しかし、『Blick(ブリック)』は、マクラーレンとアルファロメオはこれに反対していると次のように報じている。

「マクラーレンとアルファロメオはバーレーン(開幕戦)で最初のフリー走行が始まる10日ほど前にそうしたルール修正を行うことに抵抗している」

「この2つのチームは、ダイエットを強いられなくてもすむ新車を造ったのに、そのアドバンテージを放棄するように要求されているのだ」

確かに、レギュレーションに定められた最低重量に近づけることに成功したチームからすれば、多くのチームがそれを実現できなかったという理由でレギュレーションを修正することは筋違いだということになるだろう。

仮に、最低重量が800kgに引き上げられれば、すでに795kgを達成しているチームはマシンに5kgのバラスト(おもり)を搭載して走ることが求められることになるわけだ。

『Blick(ブリック)』は、大多数のチームが要請しているとは言え、FIA(国際自動車連盟)にはこのタイミングでのレギュレーション変更に拒否権を発動することもできるとしている。

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