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リカルド「マクラーレンがノリスと長期契約を結んだのは正しいこと」

2022年02月15日(火)5:00 am

ダニエル・リカルドが、マクラーレンがチームメートのランド・ノリスと長期契約を結んだことを気にしてなどいないと主張した。

レッドブルの育成ドライバーとしてF1へ上り詰め、2014年にはレッドブルのフルタイムドライバーに昇格していたオーストラリア出身のリカルドだが、レッドブルがマックス・フェルスタッペン中心のチームとなりつつあると感じたことで、2019年にはルノーへ移籍。そして、2021年にはさらにマクラーレンに戦いの場を移していた。

しかし、マクラーレン移籍初年度となった2021年はリカルドにとって苦しいシーズンとなってしまった。自分よりも10歳も若いランド・ノリスが好パフォーマンスを発揮し続ける中、32歳のリカルドはマクラーレンのマシンになかなか馴染むことができなかった。

2021年の第14戦イタリアGPではトップ争いをしていたルイス・ハミルトン(メルセデス)とフェルスタッペンがクラッシュしてリタイアするというチャンスをうまくつかんでマクラーレン移籍後初勝利を挙げたものの、シーズンを通じてノリスが160ポイントを稼いだのに対し、リカルドは115ポイントしか獲得することができず、ランキングも8位(ノリスは6位)に終わってしまった。

2021年にはフェルスタッペンがF1チャンピオンに輝いたこともあり、2018年シーズン限りでレッドブルを離れたことを後悔しているのではないかと質問されたリカルドは次のように答えた。

「正直に言って、後悔はないよ」

「だけど、レッドブルは僕にとって多くのことを可能にしてくれたから失礼な言い方はしたくないんだ。でも、(レッドブルで)5年過ごしたのち、僕には何か新しいことが必要だと感じていたのさ」

「もし残っていたら僕がタイトルを争えていたかどうかなんてわからない。それは誰にもわからないよ」

それでも、かつてのチームメートであるフェルスタッペンが2021年にF1チャンピオンとなったことと、自分の置かれた状況を考え合わせれば、リカルドの胸中に複雑な思いが生じたのは確かだろう。

そして、マクラーレンにおいても、かつてレッドブルで起こったのと同じようなことがリカルドに起ころうとしている。

マクラーレンは最近、ランド・ノリスとの契約を2025年まで延長したことを発表。伝えられるところによれば、ノリスの報酬も大幅アップとなり、年俸額はリカルドを上回ることになったという。

かつてレッドブルで経験したのと同じことがマクラーレンでも起ころうとしているのではないかと質問されたリカルドは『Sky Italia(スカイ イタリア)』に次のように答えた。

「いや、そんな心配は全然していないよ」

「マクラーレンの視点、あるいはビジネスの視点から見れば、ランドを長くキープするのは賢明な策だと思う。それは両者にとってウィンウィンの関係だよ」

「マクラーレンは正しいことをしたんだ。僕に関しては、あと2年、そしてもう少し長くいられる可能性のある契約があるから満足しているよ」

現在のマクラーレンとの契約がオプション付きの2023年までとなっていることを明かしたリカルドは次のように付け加えた。

「それに僕は10歳年上だし、これからの5年で何が起こるかわからない。だから、僕がそれ(長期契約)を要求することはできないと思うよ。でも、このチームは僕にとってとても居心地がいいんだ」

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