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FIAが現F1レースディレクターを続投させる方向で調整との報道

2022年01月28日(金)17:55 pm

伝えられるところによれば、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)は2022年シーズンに向けてF1レースディレクターを務めるマイケル・マシに対するサポートを強化する方向で検討を進めているようだ。

2019年シーズン開幕直前に前F1レースディレクターのチャーリー・ホワイティングが急逝したことを受け、急遽その後任に指名されたのがオーストラリア出身のマシであり、以後昨年まで3シーズンにわたってレースディレクターとしてF1レース運営に携わってきている。

しかし、レース中にインシデントが発生したときのマシの判断には一貫性がないと指摘されることも少なくなかった。

そして、2021年のF1最終戦アブダビGP決勝の終盤にセーフティカーが導入されたときのリスタート手順に関してはとりわけ大きな疑問の声が上がっており、FIAではこの問題の調査を行い、3月に行われる今季の開幕戦バーレーンGPの前にその結果を明らかにすることになっている。

マシに関しては、更迭を求める声がある一方、マシだけに責任を負わせるのは間違いだという声もある。

こうした中、ドイツのテレビ局『Sky Deutschland(スカイ・ドイチュランド)』はこのほど次のように報じている。

「今、FIAはマシを助けたいと考えている」

「44歳のマシにとって、すべての責任を負うのは荷が重すぎるようだ」

そして、ドイツの『Motorsport-Magazine.com』は、FIAはサッカーと同じようなビデオアシスタント技術を導入し、インシデントの監視に役立てる可能性があると報じている。

さらに、FIAは共同レースディレクターを任命して、マシをサポートさせることも検討しているようだと伝えられており、その候補者には、WEC(世界耐久選手権)のレースディレクターを務めるエドゥアルド・フレイタス、DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)の元レースディレクターであるニールス・ヴィティヒ、そして、フォーミュラEのレースディレクターであるスコット・エルキンスらの名前が挙がっているという。

一方、これまでの報道では、現在F1モータースポーツ担当スポーティングマネジャー職にあるスティーブ・ニールセン、あるいは、最近アルピーヌを離脱したことが明らかとなったマルチン・ブドコフスキーがマシに代わって新たなF1レースディレクターに任命される可能性もあるのではないかとされていた。

ニールセンはこれまで多くのF1チームでマネジメントに携わった経歴を持つ人物であり、ブドコフスキーはルノーに迎えられる前はFIAの技術部門で活躍していたこともある。

だが、『Motorsport-Magazine.com』は、この2人がF1レースディレクターとなる可能性はないだろうと次のように報じている。

「スティーブ・ニールセンはリバティ・メディア(F1オーナー)のスポーティングディレクターという立場から選択肢に入らないと思われる。また、マルチン・ブドコフスキーはFIAに復帰することはない」

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