レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、今年もルイス・ハミルトン(メルセデス)がマックス・フェルスタッペン(レッドブル)との間でF1タイトル争いをして欲しいと考えているようだ。
これまでに7回F1チャンピオンに輝いた実績を持つハミルトンだが、2021年F1最終戦アブダビGP決勝以後は沈黙を守り続けており、このままF1を引退する可能性もあると噂されている。
しかし、かつてマクラーレンでハミルトンのチームメートだったこともある2009年のF1チャンピオンであるジェンソン・バトンは、ハミルトンがこのままF1を去るようなことはないだろうとイギリスのテレビネットワークITVで放送されている情報番組である『Good Morning Britain(グッド・モーニング・ブリテン)』で次のように語った。
「彼はレースすることになると思うよ」
「シーズン物議を醸す終わり方になったけれど、F1は素晴らしい場所だからね」
そして、2021年にメルセデスと激しいタイトル争いを演じたレッドブルのホーナーでさえ、フェルスタッペンにとって最も手ごわいライバルであるハミルトンが今年もレースをしてくれることを願っているようだ。
「ルイスが今年もいることを望んでいるよ」
インドの放送局『WION(ウィオン)』にそう語ったホーナーは次のように続けた。
「彼はまだ信じられないようなレベルで走っているし、昨年の2人のドライバーはどちらも傑出していたよ。最終的には彼が選択することだ。彼のキャリアだし、彼が決断することなんだ。そして、きっと彼は自分にとって何がベストなのかを決めるだろう」
「実際、我々が口を挟むことではないよ」
ホーナーはさらに、ハミルトンとメルセデスのチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、もう昨年のアブダビGPでのことは忘れて前に進むべきだと次のように続けている。
「昨シーズンは長くて難しいシーズンだったし、アブダビのレース後にトトを探しに行ったんだ。彼をつかまえることはできなかったけれど、ルイスと彼の父親とは話をすることができたよ」
「結局のところ、これはスポーツなんだ。我々はここで人命救助をしているわけじゃない。F1は最終的には厳しい戦いの場だ。しかし、何よりもまず、お互いに敬意を払うことが重要なんだ」
そう語ったホーナーは次のように付け加えた。
「常に同じチームと同じドライバーが勝つと、このスポーツはそれによって苦しむことになる。だから、昨年すべてのグランプリで我々が目にしたのは、過去30年もしくは40年間で最高のシーズンの一つだったと思うよ」