F1モータースポーツ担当マネジングディレクターを務めるロス・ブラウンが、2022年型F1マシンは将来に向けてのプラットフォームとなるものだと主張した。
今年は2月23日(水)にスペインのバルセルナで1回目のF1プレシーズンテストが行われる予定になっており、それまでには全チームの2022年型F1マシンが公開されることになる。
昨年までとは大きく異なる新たな技術レギュレーションのもので開発されている2022年型F1マシンは、シャシーそのものがダウンフォースを発生するグラウンドエフェクトマシンとなる一方、これまでよりも技術的な規制が厳しくなることから、各チームのマシンが似た形状を持つものとなり、性能差もこれまでよりも縮まってくるだろうと言われている。
これに関して、かつてフェラーリのテクニカルディレクターを務め、2009年には自身がオーナー兼チーム代表を務めたブラウンGPでF1タイトルを獲得したという実績を持っているブラウンはイタリアの『Autosprint(オートスプリント)』に次のように語った。
「新しいレギュレーションを発表したとたん、あまりにも制限し過ぎていると彼ら(F1チーム)は言っていた」
「だが、エンジニアたちがあらゆるチャンスを探っているうちに、異なるソリューションを持つことは最初の印象よりも簡単なことだと彼らも気づいたんだ」
「今、我々が得ているフィードバックによれば、どこもそれぞれに異なるマシンになるだろうし、我々が発表したモデルとも異なってくるだろう」
「我々が重要な部分をコントロールすることができ、我々のコンセプトと大きく異なるソリューションがない限り、F1にとって非常によいことであるバリエーションを保つこともできるよ」
「一方、もしも我々が予見していなかったソリューションが出てきた場合は、それがどのような効果をもたらすかを我々の計画に立ち戻って確認することができる」
そう語った67歳のブラウンは、次のように続けた。
「我々が手にしているのは、未来へのプラットフォームなんだ」
「誰もがさまざまな解決策を試してくるだろうから、最初はパフォーマンスに多少のばらつきがあるかもしれないということは私も認めるよ」
「しかし、ひとたび全員が新しいレギュレーションを完全に消化すれば、このレギュレーションは我々の目標に向けた非常にいいプラットフォームになると思っているよ」