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マクラーレンのノリスがライバルを警戒「2022年のフェラーリはさらに強くなる」

2021年12月28日(火)5:31 am

マクラーレンのランド・ノリスは、フェラーリが2022年には再び優勝争いを繰り広げることができると予想している。

22歳のイギリス人ドライバーであるノリスは、シャルル・ルクレールと元チームメートのカルロス・サインツが2021年にドライブしたフェラーリF1マシンに唯一欠けていたのはエンジンパワーだと考えているようだ。

ノリスは、2021年のコンストラクターズランキング争いにおいて、シーズン終盤に自分たちがフェラーリに逆転されてしまったことに言及しながらスペインの『Marca(マルカ)』に次のように語った。

「シーズン終盤の彼らの進歩はクルマ(シャシー)とは関係ないよ」

「彼らはエンジンを改良しただけだ。僕は彼らが悪いクルマを持っていたことはないと思っている。ここ数年でさえ、彼らのクルマは悪くなかったと思う。ただエンジンパワーが足りなかっただけなんだ」

F1関係者の間では、2019年型フェラーリエンジンは違法であったと考えている者が多い。

実際のところ、2019年には最強とうたわれたメルセデスエンジンをしのぐパワーを発揮するエンジンを持ち込み、コンストラクターズランキング2位となったフェラーリだが、ライバルチームたちがそのエンジンの合法性に疑問を投げかけていた。

そして、その調査に入ったFIA(F1統括団体の国際自動車連盟)とフェラーリが秘密の合意を結んだことが明らかとなったが、その結果2020年のフェラーリエンジンは大きく性能が低下し、ランキングは一気に6位にまで落ち込んでしまっていた。

だが、2021年も序盤こそメルセデスエンジンを搭載するマクラーレンに後れをとっていたものの、2022年に向けて改良されたエンジンを投入したシーズン後半には形勢を逆転し、コンストラクターズランキング3位にまでばん回している。

ノリスは、これまでとは大きく異なる技術レギュレーションが導入される2022年には、フェラーリが再び優勝争いに加わるだけの力を備えてくるだろうと考えている。

「彼らはパワーユニット(エンジン)が好調だったときはレースで勝っていた。だから、彼らは非常に競争力を示すだろうと予想しているよ」

「今年、彼らは(2021年の)クルマの開発には投資せず、来シーズンに集中すると言っていた」

そう語ったノリスは次のように付け加えた。

「彼らはフェラーリなんだ。彼らはF1で最も成功したチームだと思うし、そうなるだけの理由があるんだ」

一方、そのノリスも2021年には大きな活躍を見せたドライバーのひとりだ。

ルノーエンジンを搭載して戦った2020年はドライバーズランキング9位だったノリスだが、2021年にはメルセデスエンジンを搭載したマクラーレンF1マシンでフェラーリのカルロス・サインツ(5位)とシャルル・ルクレール(7位)に割って入る6位でシーズンを終えている。

レギュレーション変更によってチーム間の力関係に変化が生じる可能性もある2022年だが、2021年には優勝こそなかったものの、ポールポジション1回、2位1回、3位3回、ファステストラップ1回という堂々たる成績を残したノリスが2022年をどう戦うかにも目が離せなくなりそうだ。

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