2021年にF1史上最多記録となる通算8回目のF1ドライバーズタイトル獲得に失敗したルイス・ハミルトン(メルセデス)だが、最近ではこのままF1から去ってしまうのではないかとの噂もささやかれている。
実際のところ、FIA(F1統括団体の国際自動車連盟)が主催する年間表彰式典にも顔を出さなかったハミルトンは、2021年のF1最終戦アブダビGP以降、沈黙を守り続けている。
さらに、最近ではハミルトンが自身のインスタグラムのアカウントで、メルセデスやスポンサー含む全員のフォローを解除したことが明らかとなり、ハミルトンが本当にF1との決別を決めたのではないかと考えている者もいるようだ。
しかし、メルセデスF1チームを率いるトト・ヴォルフ(チームCEO兼代表)は、そういう受け止め方はしていないようだ。
ヴォルフは、ハミルトンはアブダビでの信じられない敗北を受けて、現時点ではまだ自分の感情と格闘しているところに過ぎないのだと示唆している。
「我々全員が動揺しているが、中でも一番動揺しているのはルイスだよ」
「彼は最終ラップを迎えるまでF1タイトルを手中に収めていたのに、ほんの一瞬で全てを奪われてしまったんだ。もちろん、どうしてそんなことになったのかが理解できなければ不信感が募るのは当たり前だ」
『motorsport-total.com』にそう語ったヴォルフは、次のように付け加えている。
「そうなれば沈黙するしかないよ。なぜなら、彼は単に言葉を失ってしまったからだ」