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「F1レーススチュワードの判断には一貫性がない」と嘆くメルセデスのボス

2021年12月23日(木)19:24 pm

メルセデスのチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、2021年のF1最終戦アブダビGPでF1レースディレクターのマイケル・マシが行ったレース運営にかかわる判断はF1における「より広範な問題」の一部だと考えている。

ヤス・マリーナ・サーキットで行われたシーズン最終戦のレース終盤にセーフティカーが導入された際にマシが下した決定は、それまでレースを支配していたメルセデスのルイス・ハミルトンが勝利を失い、レッドブルのマックス・フェルスタッペンの初タイトル獲得を決定づける要因となっていた。

メルセデスはレーススチュワード(競技委員)に抗議したものの却下され、その後正式に異議申し立てを行うとしていたが、最終的にこの問題をこれ以上追及しないことを選択した。

だが、ヴォルフとハミルトンは先週の木曜日(16日)にパリで行われたFIA(国際自動車連盟)の年間表彰式典への出席をボイコットしており、この問題は依然として後味の悪いものとなっている。

先週、アブダビでのマシの判断について聞かれたヴォルフは次のように答えた。

「それは、より広範な問題だ」

「今年起こった論争の多くは、コース上での競技的決定に関するものだった。サーキットでのレギュレーションの実行に一貫性がないということだ」

「ハードにドライブすることや、ドライバーやチームの間で意見の相違があることは、こうしたゲームの性質上、仕方のないことだ」

「しかし、一貫性のない意思決定が論争を引き起こし、極論を導き、それがサーキットにおけるまったく不必要な多くの論争を招くことになってしまったんだ」

ヴォルフはさらに、2020年にドイツのニュルブルクリンクで行われた第11戦アイフェルGPにおいて、ランド・ノリス(マクラーレン)が60周のレースが43周目に入ったところでクラッシュし、セーフティカーによる再スタートが切られたときのことを例に上げながら次のように続けた。

「14か月前のアイフェルGPでは、どうして(アブダビで)起こったこととはまったく逆の説明がなされていたのだろう?」

「そのときセーフティカーが長く続いたのは、全てのマシンをリードラップに戻す必要があったからであり、それが競技ルールに則ったものだと説明されていた」

「14か月前にはまったく逆の決定がされただけでなく、(今年のアブダビで)起こったこととは180度異なる説明がなされていたんだ」

F1統括団体であるFIAも今年のアブダビGPで起こった事例をもとに、この問題に関して調査と検討を行っていくことを明らかにしている。

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