セルジオ・ペレス(レッドブル)が、2021年のF1王者となったチームメートのマックス・フェルスタッペンは自分にとって最高の指標となるドライバーだと認めた。
昨年までレーシングポイント(現アストンマーティン)で走っていたメキシコ出身ドライバーのペレスだが、今季はレッドブルに迎えられ、フェルスタッペンのチームメートを務めることになった。
シーズン序盤こそレッドブル・ホンダF1マシンにうまく適応することができずに苦戦を強いられたペレスだったが、最終的には近年フェルスタッペンのチームメートを務めたドライバーの中では最高位となるドライバーズランキング4位でシーズンを終えている。
特に、最終戦アブダビGPではマシントラブルによるリタイアとなったものの、レースではフェルスタッペンをサポートするためにルイス・ハミルトン(メルセデス)と激しいバトルを展開するなど、その存在感を強くアピールすることに成功していた。
そのペレスは、2021年のF1チャンピオンに輝いたフェルスタッペンについて質問されると、次のように語った。
「マックスのようにクルマと一体になっているドライバーはほかにいないよ。彼は長い間レッドブルにいるから、すぐにそういう状態になるんだ。ほかのドライバーのクルマでは、まだいくつか弱点があるのがわかるよ」
「だけど、クルマと一体になるという点に関しては、マックスに匹敵する者はいないと思う」
「見ての通り、彼は非常に高いレベルにある。そして、僕には彼という非常に大きなベンチマークがあると思っている。それは、僕にとってはすごくいいことだと思っているよ。フリー走行1回目から素晴らしい基準を持てるんだからね」。
現在31歳のペレスはフェルスタッペンよりも7歳年上であり、F1でもフェルスタッペンよりも4年長い11年の経験を持っている。しかし、ペレスは、その自分にもフェルスタッペンという素晴らしいドライバーから学ぶべきことがたくさんあるということを認めている。
「彼は素晴らしいリザルトにつなげるための素晴らしい指標になるんだ。最終的には、ドライバーとしては、最高のドライバーと一緒に仕事をしたいと思うものだし、現時点では、彼がF1で最高だと僕は思っているよ」
「僕はそれを受け入れなければならない。ドライバーとして現実的でなければならないし、彼はとてつもなく高いレベルにある。彼がこのクルマをドライブするときは、まさに一体化しているんだ。それ(レッドブルF1マシン)を何年も経験してきているし、彼は非常に高いレベルにあるよ」
一方、2022年には自分もF1タイトルを争うことができると思うかと質問されたペレスは、これまでとは大きく異なる技術レギュレーションが導入される新たなシーズンに向けて次のように答えている。
「そう思うよ。来年はすべてがゼロから始まるし、そこから成長するための新たなチャンスだと思う。それは僕にとって非常によいチャンスになると思っているよ」
そうしたこともあり、ペレスは2022年型レッドブルF1マシンの開発にも懸命に取り組んでいるようだ。
「来年の(マシンに)かなり関与しているよ。多くのシミュレーションをこなしたし、その後のフォローも行い、コメントも提供したよ」
そう語ったペレスは、2022年型マシンと、これまでのマシンとの主な違いについても次のように付け加えた。
「グリップは減るし、さらに重くなる。だから、すごく違うよ。今年(2021年)のクルマほど機敏ではないね」