フェラーリが、ミック・シューマッハ(ハース)を2022年のリザーブドライバーに起用することを明らかにした。
2021年にF1デビューを飾ったミック・シューマッハは、2022年もハースのフルタイムドライバーを務めることになっている。だが、フェラーリがシューマッハをリザーブドライバーに据えたのは、将来的にシューマッハをフェラーリに迎え入れるための布石だと考えられている。
実際のところ、今季までアルファロメオで走っていたアントニオ・ジョビナッツィも2022年はフォーミュラEドライバーとフェラーリのリザーブドライバーを兼務することになっている。
フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットは、ドイツのテレビ局『RTL』に次のように語った。
「ミックはアントニオ・ジョビナッツィと同じようにフェラーリのリザーブドライバーになる」
「アントニオが何レースかでリザーブドライバーを務めることになり、彼がいない場合にはミックが務めることになる」
2022年はF1史上最多となる年間23戦が予定されているが、フォーミュラEのレースと重ならないグランプリではジョビナッツィがリザーブとして待機し、フォーミュラEのレースとF1レースの日程が重なる場合にはシューマッハがフェラーリのリザーブを務めることになるようだ。
「彼はずっとフェラーリのドライバーだし、2021年シーズンを通じてハースでうまくやったよ」
「2022年のマシンは、ドライビングスタイルの面では2021年のものと比べると大きくことなるものになる。だから、彼もそれに慣れていくことになる」
そう続けたビノットは、次のように付け加えている。
「我々にとって非常に重要なのは、我々が彼を必要とするときにはいつでも彼がフェラーリに乗れるように準備しておくことだ」
フェラーリではシャルル・ルクレールと2024年までの契約を結んでいるが、最近の噂によれば来年で契約満期を迎えるカルロス・サインツとの契約も2024年まで延長することになりそうだと言われている。
もしそうなれば、シューマッハのフェラーリ入りは早くても2025年からということになりそうだ。