伝えられるところによれば、フェラーリとシャルル・ルクレールが結んでいる2024年までの契約には契約解除条項が存在するようだ。
2018年にアルファロメオ・ザウバーでF1デビューを飾ったモナコ人ドライバーのルクレールは、翌2019年にフェラーリに移籍すると4回F1チャンピオンとなった実績を持つセバスチャン・ベッテル(現アストンマーティン)をしのぐパフォーマンスを発揮。フェラーリはルクレールとの契約を2024年まで延長した。フェラーリが若手ドライバーとこれほど長期に及ぶ契約を結んだのは初めてのことだった。
最近新型コロナウイルス検査で陽性反応を示したことから現在は隔離状態に置かれているルクレールだが、少し前にそのことに言及しながら次のように語っていた。
「僕としては、それによるデメリットはないと思っているよ」
しかし、メルセデスのチーム代表を務めるトト・ヴォルフが、今年のF1タイトル獲得に失敗したルイス・ハミルトンがF1引退を考えているかもしれないとほのめかしたことにより、ルクレールにとっては最強F1マシンを有するメルセデスに移籍するチャンスを失うことになるのではないかと考えている者もいるようだ。
ところが、イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は、実際のところ、ルクレールの契約には中途解除条項が設けられており、ルクレールが2024年の契約満期を待たずにほかのチームに移籍できる可能性もあると報じている。
『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』によれば、もしも2022年にフェラーリがコンストラクターズ選手権において3位よりも順位を下げてしまった場合には、ルクレールに現在の契約を解除する権利が生じるのだという。
今年はマクラーレンを破ってコンストラクターズランキング3位となったフェラーリだが、チーム代表を務めるマッティア・ビノットは実際のところ2021年は非常に接戦だったことを認めている。
「すべてのサーキットで我々に3番目に速いマシンがあったとは思っていないよ」
そう語ったビノットは次のように付け加えた。
「中団グループは競争力のレベルが非常に拮抗していたし、我々がわずかに前だったこともあれば、わずかに後れをとることもあったよ。