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GPDA会長のアレックス・ブルツがF1レースディレクターを擁護

2021年12月16日(木)17:57 pm

かつてベネトンやウィリアムズで戦った元F1ドライバーであり、現在もF1ドライバーたちによる任意団体であるGPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)の会長を務めるアレックス・ブルツが、F1レースディレクターのマイケル・マシを擁護した。

2019年シーズン開幕直前に前F1レースディレクターのチャーリー・ホワイティングが急逝したことを受け、以来その後任を務めているオーストラリア出身のマシだが、超激戦となった2021年F1選手権ではたびたびその判断に対する疑問が呈されてきた。

特に、今季のF1タイトルが決着した最終戦アブダビGP決勝でマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)の逆転勝利を呼び込むこととなったセーフティカー導入後のレース再開手順に関しては大きな批判を受けることとなり、F1関係者やメディアの中にはFIA(F1統括団体の国際自動車連盟)に対して公然とマシの解任を求める声もあがっている。

こうした中、ブルツはドイツの『Speed Week(スピードウィーク)』に次のように語った。

「チャーリー・ホワイティングの後任を務めることはかなり難しいことだったんだ」

伝えられるところによれば、オーストリア出身のブルツは同じオーストリア人であるトト・ヴォルフ(メルセデス/チーム代表)と一緒に今季のF1最終戦の舞台となるアブダビに来ていたようだ。

もちろん、メルセデスを率いるヴォルフはマシの采配に対して大いに憤慨しており、正式に異議申し立てを行う可能性すら示唆していた。

しかしブルツは、マシが今年置かれた状況が「非常に困難」なものであったことはよく理解できると次のように続けた。

「シーズンが山場を迎える道筋も非常に難しかった」

「FIAもオープンで透明性のある活動を進めているが、私はそこには非常に微妙な線があると思っている。もし私が彼らなら、少し後戻りさせるだろうね」

「チームのボスたちとレースマネジメントの間の問題について考えるならば、私はチャーリーが行ったようにするだろうし、それを放送することはしないよ」

「以前とそれほど変わっているわけではないよ。だけど、今年は状況がたびたびあやふやになっていた」

そう語ったブルツは、実際のところ、マシはアブダビで「何も間違ったことはしなかった」と主張している。

「競技レギュレーションに問題があるわけではないし、矛盾があるわけでもない。しかし、いろんなふうに解釈される状況やパラグラフがあるんだ」

「それが、このような不明瞭な状況を生んでしまったんだ。しかし、人間である審判がコンマ数秒で判断を下すスポーツの世界では、常にそのようなことが起こってきたよ」

「全般的に見れば、ソーシャルメディアやマスメディアのプレッシャーもあってレースディレクターとしては非常に難しい状況に置かれていたんだ」

そう語った47歳のブルツは次のように付け加えた。

「しかし、私はマイケルのパフォーマンスは非常に信頼できると思っている。彼は競技レギュレーションを非常によく知っているよ」

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