レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)が、メルセデスが2021年のF1選手権の結果を不服として異議申し立てを行うのは間違っていると主張した。
今季のF1最終戦アブダビGP決勝で奇跡的とも言える逆転勝利を飾ってマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が2021年のF1チャンピオンに輝いた。
しかし、メルセデスは、F1レースディレクターを務めるFIA(F1統括団体の国際自動車連盟)のマイケル・マシが、アブダビGP決勝終盤に起こったセーフティカー導入とレース再開の手順についてルールに違反したと主張している。
最近、フェルスタッペンがアブダビGP決勝の翌日(13日)にメルセデスのチーム代表を務めるトト・ヴォルフから祝福のメッセージを受け取ったことを明らかにしたが、実際のところ、メルセデスが控訴期限である16日(金)までに正式に異議申し立てを行う可能性が消滅したわけではないと考えられている。
こうした中、マルコは母国オーストリアの『Servus TV(セアヴスTV)』に次のように語った。
「悔しいのはわかる。だが、負けたのであれば、それを受け入れなければならない」
「理解できないのは、彼らにもピットインする機会があったということだ。彼らはピットに入らなかった。だから、彼らがミスをしたということだ」。
78歳のマルコはさらに、メルセデスがアブダビのレースチームに「イギリスで最も高給取りの弁護士のひとり」を加えていたことに困惑したという。
「我々は最高のエンジニアたちと一緒に旅をしているが、メルセデスは最高の弁護士たちと一緒に旅をしているんだ」
「それに関しては本当に失望したよ」
そう語ったマルコは次のように付け加えた。
「我々は、クルマの性能を最大限に引き出すために高給のエンジニアを起用するだけだ。だから、レース後の彼らの行いは本当に理解できないよ」