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メルセデスのボスがフェルスタッペンのF1タイトル獲得を祝福!異議申し立ては断念か?

2021年12月14日(火)18:06 pm

2021年のF1チャンピオンとなったマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が、ライバルであるメルセデスのチーム代表を務めるトト・ヴォルフから祝福のメッセージを受け取っていたことを明らかにした。

劇的な形で今季のF1最終戦アブダビGPを制し、初のF1ドライバーズタイトルを手中に収めたフェルスタッペンだが、最後までタイトル争いを演じていたルイス・ハミルトン(メルセデス)とその父親であるアンソニー・ハミルトンはレース直後にフェルスタッペンのところへきてその勝利を祝福していた。

しかし、メルセデスを率いるヴォルフは、F1レースディレクターのマイケル・マシがフェルスタッペンに勝利のチャンスが生まれるよう意図的にルールを無視してファイナルラップにレースをリスタートさせていたと激怒し、レース後に抗議を行っていた。

しかし、アブダビGPのレーススチュワード(競技委員)からその抗議を却下されたことを受け、ヴォルフは今後正式に異議申し立てを行うつもりだと主張していた。

しかし、このほどイギリスの『Times(タイムズ)』紙が伝えたところによれば、ヴォルフはその異議申し立てを行うことでメルセデスというブランドのイメージが損なわれる恐れもあると考えており、このまま16日(木)と定められている控訴期限を過ぎてしまうことになりそうだという。

レッドブルは、もしもメルセデスが公式に上訴した場合には徹底的に抗戦するつもりであることは明らかだ。レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、それに備えるためにすでにイギリスに戻っているという。

元F1最高責任者のバーニー・エクレストンは、メルセデスに対し、この件に関する訴えは取り下げる方がよいとのアドバイスを送っている。

ハミルトンはFIA(F1統括団体の国際自動車連盟)がレース結果を「操った」のだと疑っているようだが、この件についてどう思うかと質問されたエクレストンは次のように答えた。

「いったい誰が操ったのか、そして、その者がそういうことができるほど賢いのかどうかを知りたいものだね」

「これは一連の状況下で起きたことであり、それが素晴らしいF1選手権を終わらせたんだ。私は誰もがそれを喜んで見ていたはずだと思っているよ」

「訴えを起こすことは、彼ら(メルセデス)にとっては最悪のことだと思う。彼らは潔くない敗者に見えてしまうだろう」

また、91歳のエクレストンは『Munchner Merkur(ミュンヘナー・メルクーア)』紙にも次のように語った。

「メルセデスはおそらく世界で最も優れた車を作っている」

「しかし、彼らがこの抗議を進めれば、計り知れないほどの傷を負うことになるだろうね」

そうしたこともあってか、先週末のレース後には怒り狂っていたヴォルフも、月曜日(13日)には落ち着きを取り戻していたようだ。フェルスタッペンによれば、その日、ヴォルフから祝福のメールを受け取っていたという。

「トトがメッセージを送ってくれたんだ」

そう認めた24歳のフェルスタッペンは次のように付け加えた。

「今シーズンはおめでとう、そして僕は勝利するに値する、とね。彼がそう言ってくれたのはすごくうれしかったよ」

ほぼタイトル獲得のチャンスが消えたと思われていたアブダビの最終ラップで劇的な逆転勝利を飾ったフェルスタッペンも、レースの後ですぐにハミルトンが祝福してくれたことに感謝していると次のように続けた。

「ルイスはレース後すぐに僕のところに来てくれた。それは彼が偉大なスポーツマンであり、僕たちがお互いに尊敬し合っていることを証明するものだよ」

「もちろん、僕も彼には同情するよ。彼はあのレース全体を通してすべて完璧にやっていたんだからね」

「だけど、逆の形になることだってあるんだ。僕がレースを支配し、最終ラップでそれを失うというようなことがね」

そう語ったフェルスタッペンは次のように付け加えた。

「それは不運なことだけど、これがレースというものなんだ」

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