先週末にヤス・マリーナ・サーキットで行われた今季のF1最終戦アブダビGPではマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が勝利を飾り、初のF1ドライバーズタイトルを獲得した。
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だが、それはレース終盤に起きたニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)のクラッシュによるセーフティカーが導入されたことから、それまでトップを快走していたルイス・ハミルトン(メルセデス)と2番手で追っていたフェルスタッペンの運が大きく左右されたことによるものだったのは確かだ。
しかし、フェルスタッペンの父であり、自身も元F1ドライバーであるヨス・フェルスタッペンは、その運を自分たちに引き寄せることができたのは、レッドブルがリスクをとったレース戦術を見事に展開したためだと考えている。
確かに、セーフティカーが導入されたときに迷わずフェルスタッペンをピットインさせて一番軟らかいソフトタイヤに交換した戦術は見事だったと言うべきだろう。
「レッドブルは戦術という点に関してはこれまでもずっと強さを発揮していた」
「長い間、彼らは最速のマシンを持っていなかったので、戦術に頼らざるを得なかったんだ。だが、マックスは今年最高のドライバーだったし、彼はF1チャンピオンにふさわしいよ」
そう語った49歳のヨス・フェルスタッペンは次のように付け加えた。
「最後に、彼には1周のワンチャンスがきた。そして彼はそれをものにしたんだ。ほとんど信じられないほどだよ」