F1最終戦となる第22戦アブダビGP(ヤス・マリーナ・サーキット)決勝レースが行われ、ファイナルラップでマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がルイス・ハミルトン(メルセデス)を抜いて優勝し、初のF1ワールドチャンピオンに輝いた。
●【F1第22戦アブダビGP】決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数
F1ラストランのホンダは、1991年のアイルトン・セナ以来となるチャンピオンを獲得し、有終の美を飾った。そんな劇的なフィナーレを、ホンダF1の田辺豊治(ホンダF1テクニカルディレクター)は次のように振り返った。
■チャンピオンを獲得しました。感無量です
「2021年最終戦、アブダビGPが終了しました。レッドブル・レーシング・ホンダのフェルスタッペン選手が優勝して、ドライバーズチャンピオンシップを獲得しました」
「Hondaは2015年からF1に参戦し、チャンピオンを目指しここまで挑戦を続けてきました。Honda F1参戦最後の年、最終レース、ラストラップでレッドブルのフェルスタッペン選手がトップに立ち、チェッカーを受けました。我々の努力と挑戦が報われ、本当に感無量です」
■ペレスは素晴らしいチームプレー
「チームメートのペレス選手については、PUのデータに異常が見られたため、最終盤にリタイアせざるを得ず、非常に残念に思っています。ただ、レースを通して、昨日に続いてすばらしいチームプレーを見せてくれました」
■アルファタウリは今年一番の結果
「スクーデリア・アルファタウリの2台は、週末を通し見せていた、いいパフォーマンスをレースでも発揮してくれました。角田選手は4位、ガスリー選手は5位と、今年一番の結果になりました」
「角田選手は、F1初挑戦の今シーズン、最終戦で今まで積み重ねた経験を十分に発揮し、ベストリザルトにつなげてくれました。すばらしいドライビングだったと思います。ガスリー選手も、12番手スタートからいいパフォーマンスでポジションを上げ、アルファタウリとしていい結果でシーズンを締めくることができたと思います」
「残念ながらコンストラクターズチャンピオンシップは逃しましたが、フェルスタッペン選手とともに、ドライバーズチャンピオンシップを獲得できたことを、本当にうれしく思っています」
■地道な研究と努力・・・あきらめずオールHondaで成し遂げました
「今回のプロジェクトの7年間は、さまざまな苦労と喜びがありました。その中で、HRD-Sakura、HRD-UKをはじめとして、オールHondaのエンジニアやメカニックが決してあきらめることなく開発を続け、いくつもの技術的なブレイクスルーを成し遂げてきました。地道な研究と努力の結果が実を結んだと思っています」
「また、我々とともに戦ってくれたレッドブル・レーシングとスクーデリア・アルファタウリのメンバー、そしていままで一緒に戦ったすべてのドライバーに感謝の気持ちを伝えたいと思います。そして、苦しい時でもサポートを続けていただいたファンの皆さまにも、感謝を申し上げます」
■この経験は、将来のHondaの技術に必ず生きます
「これで我々の挑戦は終わりますが、この経験は、将来のHondaの技術に必ず生きると確信しています。Hondaはこの先も、あらゆる領域での技術への挑戦を続けていきます。本当にありがとうございました」
●【最新ランキング表】フェルスタッペンが初のF1ワールドチャンピオン!F1世界選手権チャンピオンシップ