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ライコネンが今のF1を批判「ばかばかしいほど政治的」

2021年12月10日(金)19:20 pm

今シーズン限りでF1を引退するキミ・ライコネン(アルファロメオ)が、現役最後のレースとなる今季の最終戦アブダビGP(12日決勝)を前に、今のF1では政治的な動きが「ばかばかしい」ほどの領域に入ってきていると指摘した。

先週末に初開催されたサウジアラビアGPではタイトル争いを演じるマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)とルイス・ハミルトン(メルセデス)の間に起きたクラッシュやそれに伴うペナルティに関して、レース後もさまざまな論争が巻き起こっている。

こうした中、1997年のF1チャンピオンであるジャック・ビルヌーブは次のように問いかけていた。

「我々はスポーツやいいF1を求めているのだろうか?」

「それとも、ただハリウッドのショーのようなものを求めているのだろうか?」

そう語ったビルヌーブが問題視しているのは、フェルスタッペンとハミルトンの限度を超えたとも見えるバトルだけではなく、両チームの首脳陣たちの姿勢のようだ。

「チーム首脳陣をはじめ、誰もが大声で叫んでプレッシャーをかけていた。マーシャルやそのほかの者たちにさえね。ばかげたことになってきたよ」

「本当に、ばかばかしいものになってしまった」

「我々はこのスポーツから離れ始めている。それでおしまいさ」

「僕はアブダビではクリーンなレースになることを願っているだけだ。ハリウッド的なものではなくてね。そういうものはもう十分に見てきたよ」。

ビルヌーブのような歯に衣着せぬコメントをすることで知られる元ドライバーが率直な意見を口にするのはよくあることだ。しかし、ライコネンのような現役ドライバーが同じようにF1を非難するのは珍しいことだ。

ドライバーとしての引退を目前に控えたライコネンは、今後はチームマネジメントの仕事も検討することになるのかと尋ねられると「ノー」と答え、ドイツの『DPA通信』に次のように続けた。

「F1には、あまりにも無意味で政治的な要素が多すぎるよ。ばかげていると思う」

「だけど、それが現実なんだ。どんどん悪くなっているように見えるよ」

アブダビGPを最後にF1から離れることになるライコネンだが、今後は「楽しむために」息子のカート活動をサポートしたり、自分のモトクロスチームに集中したりすることになるんじゃないかなと語り、次のように続けた。

「家にいても退屈するだけだと僕に言う人たちもいるよ」

「でも僕に言わせれば、もしそんなに家にいるのが退屈なら、家や一緒に住む人を変えたほうがいいと思うよ。僕にはそんな問題はないよ」

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