レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)が、今週末に行われる今季のF1第21戦サウジアラビアGP(5日決勝)でマックス・フェルスタッペンのマシンに新たなエンジンが投入されるのではないかとの推測を否定した。
現在フェルスタッペンを8ポイント差で追いかける立場となっているルイス・ハミルトン(メルセデス)は、今週末のレースに第19戦サンパウロGPで投入していた新エンジンを搭載する予定となっている。
これを受け、現時点ではメルセデスに対してエンジンパワーで後れをとっているホンダもサウジアラビアで特別なチューニングを施した新エンジンを投入することを検討しているようだと噂されており、もしこれが本当であればフェルスタッペンは今週末のレースで少なくとも5グリッドの降格ペナルティを受けることになる。
だが、マルコは『f1-insider.com』に次のように語った。
「現時点ではサウジアラビアでエンジンを交換する計画はないよ」
「もしそうするとすれば、それはアブダビ(最終戦/12日決勝)になるだろう」
仮に、フェルスタッペンが今週末のサウジアラビアでハミルトンよりも前でフィニッシュすることができれば、両者のポイント差がさらに開いて最終戦を迎えることになり、数字の上ではフェルスタッペンが圧倒的に有利な立場に立てることになる。
だが、もしもサウジアラビアでもハミルトンが勝利を飾れば、フェルスタッペンとの差はほとんどゼロに近い状況になるか、もしくは逆転する可能性もある。もしもそうなった場合、レッドブル・ホンダとしては最終戦でグリッド降格のリスクを負ってでもエンジンを交換して、最後のチャンスに賭けることになるかもしれない。