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2023年のF1カタールGPは首都ドーハの市街地サーキットでの開催に?

2021年11月25日(木)11:35 am

先週末には中東のカタールでF1が初開催されたが、カタールでは1年おいて2023年から10年間に及ぶF1開催契約が締結されたことも明らかとなっている。

そして、最近の情報によれば、2023年以降に行われるカタールGPは、今年レースが行われたロサイル・インターナショナル・サーキットではなく、首都ドーハで開催されることになるかもしれないという。

先週末のロサイル・インターナショナル・サーキットでは、縁石でマシンにダメージを負ったドライバーも多く、その点に関しては不満の声も聞かれていた。だが、全体的にはF1ドライバーたちも流れるように走ることができるそのサーキットを気に入っていたようだ。

「走るのがすごく楽しいサーキットだよ」

マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)と今季のF1タイトル争いを繰り広げているルイス・ハミルトン(メルセデス)はそう語ると次のように付け加えた。

「信じられないくらいに速いし、中速・高速コーナーはどれもいい感じだったよ」

実際のところ、今年カタールでF1が開催されることになったのは、本来延期開催が予定されていたオーストラリアGPが正式にキャンセルされたことを受けて、その代替レースとして行われることになったためだった。

カタールで今季の第20戦が開催されることが正式に発表されたのは9月30日のことだったが、ロサイル・インターナショナル・サーキットではそこから急ピッチでF1開催を可能とするために施設の改修などを進めてきていたようだ。

「パドックは今とは違っていたよ。それにピットレーンも改修されている。そうしなければ彼ら(F1マシン)は時速240キロメートルで入ってきていただろうからね」

スペインの『AS』紙にそう語ったロサイル・インターナショナル・サーキットのディレクターを務めるホアン・バケーロは次のように続けた。

「我々はすべてを記録的な速さでやり遂げたよ」

「テックプロバリア(弾性プラスチックを用いた連結式バリア)を用意する時間がなかったので3週間で2キロメートルに及ぶタイヤバリアをこしらえたよ。そして、土壇場になってベトナムで使われなかったテックプロを入手したんだ」

「すべてを3交代制で組み立てた。多大な努力を払い、まさにチームでやり遂げたんだ」

そう語ったバケーロだが、2023年から行われるカタールGPは別の場所に移ることになるかもしれないと示唆している。

「このサーキット(ロサイル・インターナショナル・サーキット)が建設されたのは2004年なんだ」

「サーキットはすごくいいよ。だが、この国はさらに高いレベルのものを欲しているんだ。グランドスタンドがあるのはストレート部分のみだし、アクセスなど多くの点で改善が必要だからね」

「将来に向けてはいくつかのプロジェクトが動いているよ。新しいサーキットの建設、このサーキットのリフォーム、あるいは市街地サーキットなどのね」

伝えられるところによれば、ロサイルから車でわずか30分ほどの距離にある首都ドーハに市街地サーキットを設ける計画もあるという。

そして、カタールが2023年からどこでF1を開催するかについては、近いうちに決定される見込みのようだ。

「間違いなく準備は整うよ」とバケーロは付け加えている。

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