今季も残すところ3戦となったF1第20戦カタールGP(ロサイル・インターナショナル・サーキット)の決勝レースを終えて、メルセデスF1代表のトト・ヴォルフが圧倒的な速さで連勝をしたルイス・ハミルトン(メルセデス)について、彼の中の「ライオン」が目を覚ました、と述べている。
●【F1第20戦カタールGP】決勝レースのタイム、周回数、ピット回数
■ハミルトンはゾーン状態、ライオンを目覚めさせてしまった
「彼(ハミルトン)は完全にゾーンに入っている・・・彼らはライオンを目覚めさせたんだ」とヴォルフは言った。
「土曜日のインテルラゴスで彼らはライオンを目覚めさせたんだ。彼は完全にその気になっていて、残忍で冷血だ。そして、これがルイスの最高の状態なんだ。過去にも見たことがあるが、彼はまさにその状態だ」
「逆境に立たされたとき、彼はスーパーヒーローの力を発揮することができ、インテルラゴスでは逆境がそのきっかけとなったんだ」
■ボッタスはリタイア、しかし速さはある
一方で、バルテリ・ボッタス(メルセデス)のマシンが突然パンクし、リタイアを選択してしまい「複雑な思い」だというが、マシンのペースはこの2レースで速くなっているのはメルセデスにとっては良いニュースだ。
■チャンピオンシップ争いは熾烈
また、チャンピオンシップ争いでも複雑な状況だ。
F1カタールGPを終えて、ドライバーズランキング首位のフェルスタッペンは332.5ポイントから351.5ポイントへ、ランキング2位のハミルトンは318.5ポイントから343.5ポイントとなり、レース前の14ポイント差をわずか8ポイント差にまで縮ることに成功した。
一方コンストラクターズ争いは、メルセデスが521.5ポイントから546.5ポイントへ、しかしレッドブルが510.5ポイントから541.5ポイントまで伸ばして、レース前の11ポイント差が5ポイント差に縮まり、ほぼ互角の戦いになってきた。
ドライバーランキング争いはハミルトンが勢いを増している。一方、コンストラクターズ争いではボッタスが結果に繋げることができずメルセデスは1台での戦いとなっており、追うレッドブル・ホンダが2台で安定した結果を出せるようになっている。
残りは2戦、ますます目が離せなくなってきた。