2021年のF1では3レースでスプリント予選方式が試験実施されたが、2022年にはもっと多くのレースでこのフォーマットが採用されることになると考えられている。
そして、F1ではスプリント予選をさらに面白くするために「リバースグリッド」を導入することも検討しているようだ。
伝えられるところによれば、金曜日に行われる予選で上位10番手までのドライバーの順位を逆にして土曜日のスプリント予選をスタートさせることが提案されているという。
実際のところ、先週末にブラジルのインテルラゴス・サーキットで行われた今季のF1第19戦サンパウロGPでもスプリント予選フォーマットが実施されていたが、金曜日の予選で失格処分を受けたルイス・ハミルトン(メルセデス)が、スプリント予選を最後尾からスタートしながらも5位にまで順位を上げていた。
結果として、速いドライバーが後方からスタートすることでコース上でのオーバーテイクが増えて見所のあるレースとなることが証明された形となったわけだが、これにより2022年のリバースグリッド導入実現の可能性が高くなると思うかと質問されたフェラーリのマッティア・ビノット(チーム代表)はテレビ局『Sky Italia(スカイ・イタリア)』に次のように答えた。
「そう思うよ」
「明らかにオーバーテイクが多かったし、それがスプリントを面白いものにしていた。先週末がどういう展開となったかを考えれば、私はスプリント形式やリバースグリッドについて議論すべきだと確信しているよ」
一方、ビノットは、フェラーリが2021年のコンストラクターズ選手権で3位を確保できるという自信を得ているようだ。
「現時点で我々はマクラーレンに31.5ポイント差をつけている。これは今シーズンが始まって以来最も大きなギャップだ」
「今季はあと3レースが残されているだけだということを考えれば、これは大きなアドバンテージだよ」
そう語ったビノットは次のように付け加えた。
「だが、私はそうなるよう願を懸けているところだ。残りのレースでも信頼性が重要な要素となることに変わりはないからね」