現F1チャンピオンのルイス・ハミルトン(メルセデス)に対して19ポイント差をつけてランキングトップに立っているマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)だが、今季の残り4レースでそのリードを守りに入るつもりはないようだ。
レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、次のように語った。
「彼(フェルスタッペン)はすべてのレースで勝利を狙いに行くだろう」
フェルスタッペンは今季のF1第17戦アメリカGPと第18戦メキシコGPで連勝し、今季通算勝利数を9に伸ばしたが、アメリカでは体調不良を抱えていたことが明らかとなっている。
そして、自分もメキシコGPの後で胃腸の調子を崩してしまったと明かし、次のように付け加えた。
「たいしたことはないんだ。サンパウロ(第19戦/14日決勝)ではまた元気になるよ」
マルコは、サンパウロGPの舞台となるインテルラゴス・サーキットもレッドブル・ホンダに有利なサーキットだと考えているものの、ハミルトンとメルセデスも全力で立ち向かってくるのは間違いないと『f1-insider.com』に次のように続けている。
「メルセデスは非常に強力なライバルだ。我々はプレッシャーをかけ続けるとともに、自分たち自身には高い目標を設定しなければならない」
「だからこそ、我々はサンパウロでワンツーを決めたいと思っている」
「タイトルを獲得するために表彰台に上ってポイントを稼ごうとするだけでは意味がないんだ」
「マックスは生まれつきそういう気質ではないよ」
「これまでの経験からしても、普段よりも力を抜こうとすれば、実際にはミスの率が高まるものなんだ」
マルコは、ミハエル・シューマッハと並ぶF1史上最多ドライバーズタイトル獲得7回という記録を持つハミルトンに勝って自身初のF1タイトル獲得を目指すフェルスタッペンはそのプレッシャーに押しつぶされるようなことはないと信じているようだ。
「マックスは今でも我々を驚かせているよ。彼はすでに最高のパフォーマンスを発揮していると思うと、彼はさらにその上を行って見せるんだ」
マルコはそう語ると、次のように付け加えた。
「まだ若いのに、彼があれだけの能力を持っているのは信じられないことだよ」
24歳のオランダ出身ドライバーであるフェルスタッペン自身も、今季の残り4レースで自分が守りの姿勢に入るつもりはないと示唆している。
フェルスタッペンはイギリスの『Square Mile(スクエア・マイル)』誌に次のように語った。
「自分が戦いの中にいることは分かっている。だけど、それによって自分のアプローチが変わることはないよ」