初開催となるF1サウジアラビアGP(12月5日決勝)だが、その舞台となるジェッダ市街地サーキットで実際にレースができるようにするには「やるべきこと」がまだたくさん残されている。
少し前に、まだ完成にはほど遠いと思わせるようなジェッダ市街地サーキットの工事風景の画像がインターネットで紹介された際、現在サウジアラビアのF1プロジェクトを担当している英国の著名なモーターレース関係者であるマーティン・ウィテカーは「建設は予定通りに進んでおり、期限までには完了する予定だ」と主張していた。
しかし、このほどFIA(F1統括団体の国際自動車連盟)においてF1レースディレクターを務めるマイケル・マシは、ジェッダでF1エンジンを始動させるためにはまだ「やるべきことがたくさんある」と認めた。
「私は数週間前にジェッダを訪れたが、まだやるべきことがたくさんあるよ」
「現在も現地では大規模な工事が行われている。だが、FIAとF1は定期的に状況を把握している。急ピッチで進められているのは間違いないよ」
「しかし、まだまだやらなければならないことがたくさんあることは否定できない。誰もがそれを認めているが、私はレースが行われるのは間違いないと思っている」
サーキット建設を急ぐあまり、手抜き工事が行われる可能性があるのではないかという不安を感じている者もいるようだ。
オーストラリア出身のマシはそうした声に対して次のように答えている。
「サーキットの安全性に関しては、何の心配もしていないよ。サーキットが安全基準を満たしていないというような状況でないことは確かだ」