F1第18戦メキシコGP(エルマノス・ロドリゲス・サーキット)決勝レースを終えて、ホンダF1の田辺豊治(ホンダF1テクニカルディレクター)が次のように振り返った。
●【F1第18戦メキシコGP】決勝レース結果のタイム差、周回数、ピット回数
■3戦連続でレッドブルはダブル表彰台を獲得
「今日のメキシコシティGP決勝は、3番手からスタートしたレッドブル・レーシング・ホンダのフェルスタッペン選手が前の2台を押さえて1コーナーでトップに立ち、そのままレースをリードして優勝を果たしました」
「4番手からスタートしたペレス選手は、スタート直後の1コーナーで前車がスピンして3番手にポジションアップ。終盤はハミルトン選手を追い詰めたものの、残念ながらオーバーテイクには至りませんでしたが、母国GPで初表彰台の3位を獲得しました」
「3戦連続でレッドブルはダブル表彰台を獲得し、最終盤のチャンピオンシップの戦いに向けて、チームとしていい形になってきていると思います」
■ガスリーは金曜日から力強い走りを見せて結果につなげた
「スクーデリア・アルファタウリ・ホンダのガスリー選手は、5番手スタートからポジションを上げ、レース中いいペースをキープして4位フィニッシュと、こちらもいい結果を残すことができました。週末の開始から力強い走りを見せていましたので、それをレース結果につなげてくれたことをうれしく思っています」
■角田裕毅は不運な接触
「角田選手についてはスタート直後の不運な接触によりリタイアとなりました。ここではガスリー選手とともに非常に速く、PU交換のペナルティーでスタートポジションが下がってしまいましたが、そこからの力強いレースを期待していただけに、残念でした」
■PUは持てる力を十分に発揮できた
「PUとしても高地での戦いということで、それに合わせたセットアップが必要となりますが、HRD SakuraとHRD UKでの事前テストやチームとのシミュレーションが非常によく機能して、PUの持てる力を十分に発揮できたと考えています。週末を通して力強い走りをしてくれたドライバー、Hondaの研究所、そしてチームのメンバーに感謝したいと思います」
■ランキングでも大きな意味のあるレースに
「チャンピオンシップについても、ドライバーズチャンピオンシップでのリードを広げたことに加え、コンストラクターズチャンピオンシップでトップに1ポイント差まで詰め寄ることができ、今後に向けて大きな意味のあるレースになりました」
「来週は連戦でブラジルでのレースになります。次のレースでもいい結果を得られるよう、ここから万全の準備を進めていきます」
●【F1メキシコGP終了後の最新順位】F1世界選手権ポイントランキング