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「2022年型F1マシンが遅くなるとは思わない」とピレリのレース責任者

2021年11月04日(木)18:34 pm

F1公式タイヤサプライヤーであるピレリのマリオ・イゾラ(自動車レース責任者)が、2022年のF1マシンは今シーズンのマシンとの比較において「それほど遅くはならないだろう」との見解を示した。

2022年から適用される新F1技術レギュレーションが明らかとなったときには、これまでよりもレースでのオーバーテイクを増やすことなどを目指したものとなるだけに、2022年型F1マシンは2021年型マシンよりもかなり遅くなるのではないかと懸念する声があがっていた。

イゾラはこのほど、この件に関してドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語った。

「新型マシンは現行マシンよりも2秒から3秒遅くなると予想されていた」

「時間がたつにつれ、チームのシミュレーションは信頼性をどんどん高めてきた。今の予想では、新しいマシンが非常に遅くなるようなことは全くないと考えられているよ」

しかし、2022年にはマシンの技術レギュレーションが変わることに加え、これまでの13インチタイヤに替えて18インチタイヤが導入されることになる。そして、これまで各チームの協力を得て18インチタイヤを実際にいくつかのサーキットでテストしてきているピレリだが、18インチタイヤ用に改造されたF1マシンでのシミュレーションタイムは最大5秒ほど現行マシンよりも遅いという結果が出ていたと言われている。

イゾラは、それでもピレリとしてはタイヤの開発に関しては保守的なアプローチをとっていると次のように語っている。

「2016年型あるいは2017年型マシンを使用したテストカーも実際のマシンより5秒ほど遅かったんだ。だから、概して来年のクルマは速くなると想定して、我々はより保守的なアプローチをとっているよ」

「それに、マシンが開発されていくことも考慮にいれておく必要がある。シーズン開始時と終了時では2秒ほどの差が生まれる可能性もあるからね」

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