セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)が、ホームレースである今週末のF1メキシコGP(7日決勝)で勝利したいと思っていると語った。
とは言うものの、ペレスも今季のレッドブルの最優先目標がマックス・フェルスタッペンに初のF1タイトルを獲得させることであるのはよく分かっている。現在12ポイント差でルイス・ハミルトン(メルセデス)をリードしているとは言え、フェルスタッペンに1ポイントでも多く稼がせることが、彼のタイトル獲得を実現させるために必要なことだからだ。
「僕は常にチームのために最善を尽くすよ」
エルマノス・ロドリゲス・サーキットで行われる今週末のホームレースを前にそう語ったペレスは次のように続けた。
「マックスはドライバーズタイトルを争っているし、僕たち全員が彼をサポートしなくてはならない」
「僕たちはコンストラクターズタイトルも争っており、それを達成するためにはすべてのポイントが重要になるよ」
昨年までフェルスタッペンのチームメートを務めていたアレクサンダー・アルボンの後任としてレッドブルのシートを獲得したペレスだが、シーズン序盤から中盤にかけてはレッドブル・ホンダF1マシンにうまく適応することができず、本来の力を発揮できないレースも多かった。
だが、レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、そのペレスも現時点では重要な役割を担っていると次のように語った。
「チェコ(ペレスの愛称)はどんどん調子を上げてきていている。そして、この時点ではそれが我々にとって非常に重要なんだ」
だが、ペレスは、今年は自分にとって学習の年であるものの、いつかは自分がF1チャンピオンになるという目標をあきらめるつもりはないと次のように語った。
「僕もマックスから学んだよ。彼が最初から最後までどうやってマシンを限界に持っていくのかをね。現在のドライバーの中でそうした能力を持っているのは彼だけだと思うよ」
「僕はF1チャンピオンになりたいと思っている。それが僕の夢だし、レッドブルでそれを実現させたいと思っている。来年にはそれを達成できるチャンスがあると思っているよ、そのために僕はここにいるんだ」
ペレスは、まずは今週末のホームレースで勝利したいと思っていると、次のように続けている。
「少なくとも母国のためにそうしたいんだ。僕がどこにいようとずっと素晴らしい応援をしてくれたし、僕はそのことにすごく感謝しているんだ」
「日曜日に勝利できるよう願っているよ」
しかし、ペレスもそれが簡単なことでないのは重々承知だ。レッドブルでは、標高が高い場所にあるエルマノス・ロドリゲス・サーキットは自分たちに有利だろうと考えているものの、ペレスは、あまり楽観視はできないだろうと考えている。
「僕たちはモナコの時と同じように最も強いダウンフォースで臨むことになる。標高が高いことでこのサーキットはすごく難しいんだ。とりわけ、ブレーキとエンジンの冷却がカギになってくる」
そう語ったペレスは次のように付け加えた。
「かなり厳しいサーキットになるだろうね」