F1第17戦アメリカGP(オースティン、サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)にて、Hondaのパワーユニット(PU)で戦う2チームが、米国やカナダ、中国などで展開している「Acura(アキュラ)」ブランドのロゴで参戦する。
リアウイングやコックピット周辺のHondaロゴが「Acura」に変わり、ドライバーのヘルメットのバイザーおよびレーシングスーツにも「Acura」のロゴが加えられる。
F1でのAcuraロゴは1989年のアメリカGP、カナダGPでマクラーレン・ホンダのアイルトン・セナ、アラン・プロストのヘルメットバイザーに使用されて以降、北米大陸のレースでたびたび登場してきた。
今回は、2007年のカナダGPでHonda Racing F1のドライバーとしてジェンソン・バトン、ルーベンス・バリチェロが同様にバイザーに使用して以来、14年ぶりになる。
ホンダF1の山本雅史マネジング・ディレクターは次のように語った。
「Honda F1の最終年に、HondaのPUを搭載するマシン4台が、Acuraのロゴをまとってレースに出場できることをうれしく思っています」
「Hondaが米国や中国などで広く展開するAcuraブランドは、Hondaブランド同様に重要なブランドで、モータースポーツにおいても長い歴史を持っており、現在も、Hondaの米国でのレース拠点であるHonda Performance Development(HPD)とともに、デイトナ24時間などで知られる耐久シリーズや、NSX GT3を用いたGTカーシリーズに参戦し、好成績を収めています」
「F1でのAcuraロゴの使用は、今回の1戦限りになりますが、Honda F1の歴史に、また一つ新たなページが加わることになります。1989年に初めてAcuraのロゴを使用した際には、プロスト選手が見事な勝利を挙げていますので、今回のレースでも、2つのチームとともに、皆さんの記憶に残るような結果を残せればと思っています」