2022年のF1オーストラリアGP開催は大丈夫？ワクチン未接種ならビザ取得もNG
近年、F1シーズンの開幕戦開催地となっていたオーストラリアのメルボルンだが、2022年の暫定F1カレンダーではオーストラリアGPは開幕戦ではなく第3戦として4月10日（日）に決勝が行われる予定となっている。
オーストラリアGPは2020年と2021年に2年連続でキャンセルされているが、新型コロナウイルスの状況を考えた場合、2022年の4月もオーストラリアでF1を行うのは難しいのではないかとの懸念がすでにささやかれている。
それは、オーストラリア政府が海外からの入国者に課している厳しい新型コロナウイルス対策義務がそれまでに緩和されるかどうか不透明なためだ。
こうした中、メルボルンを首都とするビクトリア州のダニエル・アンドリュース首相が、新型コロナウイルスのワクチン接種を受けていないF1ドライバーや関係者は来年4月のメルボルンでのレースには参加できないと主張したことが報じられている。
アンドリュース首相は、最近、テニスの世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチが来年初めにメルボルンで開催される全豪オープンに向けて、自分の予防接種の状況を開示することを拒否していると報じられたことに反応して次のように語った。
「予防接種を受けていないテニス選手がこの国に来るためのビザを取得できるとは思わないよ」
「仮にビザを取得したとしても、恐らく2週間は隔離されなければならないだろう。これは特定の個人を指してのことではないがね」
「ほかのテニスプレーヤー、ゴルファー、あるいはF1ドライバーも、（ワクチン未接種であれば）ここに来るためのビザを取得することさえできないと思っている。もし私が間違っていたら、連邦政府が教えてくれるはずだ」。
「自分の安全のためにも、他人の安全のためにも、ワクチン接種を受ける必要がある」
アンドリュース首相は、プロスポーツ選手がビクトリア州に入るには完全なワクチン接種が必要だというスタンスは「しばらく」変わらないと警告し、次のように付け加えた。
「我々は、数か月あるいは数週間は待つことができると考えて予防接種を受けない人たちを勇気づけるようなことをするつもりはないよ」
ともあれ、F1ファンとしても、新型コロナウイルスが収束に向かって世界が落ち着きを取り戻し、F1を開催する国々の規制緩和が進むことを期待したいところだ。
