現在、今季のF2選手権でランキングトップに位置しているオスカー・ピアストリが、2022年に自分がF1デビューできる可能性はないと認めた。
2022年シーズンに向けて現時点でまだドライバーラインアップが確定していないのはアルファロメオだけとなっている。
だが、アルファロメオにはすでに来年からバルテリ・ボッタスがメルセデスから移籍することが決まっており、現在イタリア人ドライバーのアントニオ・ジョビナッツィが座っているシートだけがまだどうなるか不透明な状況となっている。
そして、フェラーリの支援を受けるジョビナッツィ、母国中国から多額の資金持ち込みが可能だと言われている周冠宇(チョー・ガンユー)、そして2020年のF3チャンピオンであり、今年のF2チャンピオンにもっとも近い位置にいるピアストリらがそのシートに座る有力候補者だと考えられている。
しかし、まだ20歳のオーストラリア出身ドライバーであるピアストリは、自分にはそのチャンスはないと次のように語った。
「基本的にそれ(チャンス)は存在していないよ」
「周がアルファロメオのコックピットに座る可能性があると言われているのは知っているし、アントニオ・ジョビナッツィにも望みはある。だから、僕がそのシート争いに加わっているとは思っていないし、来年に向けてはそのシートしか残っていないからね」
現在、あと2ラウンドを残すのみとなった今季のF2で周に36ポイント差をつけているピアストリだが、仮にタイトルを手にした場合には、ルールによって2022年にF2参戦を続けることはできなくなる。
それゆえ、現在アルピーヌのジュニアドライバーとなっているピアストリとしては、2022年シーズンはこのチームのリザーブドライバーとして過ごすことになる可能性が高いと考えているようだ。
「それが一番現実的な目標だろうね。僕はこのチームと密接な関係にあるし、彼らのサポートに感謝しているから、お互いのためになるしね」
同じオーストラリア出身の元F1ドライバーであるマーク・ウェバーにマネジメントを委ねているピアストリはそう語ると次のように付け加えた。
「だから、そこでリザーブドライバーになって、2023年の居場所を探すことにするのは理にかなっているよ」