最近、インディカーのチームオーナーとして活躍するマイケル・アンドレッティが、現在はアルファロメオと呼ばれているスイス拠点のF1チーム(ザウバー)の買収に動いたとの報道が行われたが、実際のところこれはまだ噂の域を出てはいないようだ。
今季のF1第16戦トルコGPが開催された先週末のイスタンブール・パークにおいて、あるメディアが、元F1ドライバーでもあるアンドレッティがすでにザウバーの株式の80パーセントを取得したと報じた。
しかし、アルファロメオのCEO兼チーム代表であるフレデリック・バスールは、この件について質問されると次のように答えた。
「私には何も言うことができない。正直なところ、それは私の仕事ではないんだ」
「私はCEOであり、チーム代表だ。そして、この種類の話は私ではなく株主と行うべきものだよ」
そして、1993年のF1でアイルトン・セナのチームメートとしてマクラーレンから13レースに出走した経験を持つアンドレッティも現時点ではこの件についてコメントを行っていない。
しかし、伝えられるところによれば、インディカーだけでなくフォーミュラEなどにも参戦しているアンドレッティ・オートスポーツの広報担当者は次のように語り、現時点では近い将来のF1参戦はないと示唆したようだ。
「我々はあらゆる種類のレースに情熱を注いでいる」
「不可能なことなど何もない。アンドレッティの名前をF1に復活させる適切な機会があれば、おそらく我々はそれに飛びつくだろう」
「だが、その機会はまだ訪れておらず、我々はすでに参戦している7つのカテゴリーに集中しているよ」
マイケル・アンドレッティはF1で結果を残すことはできなかったが、その父マリオ・アンドレッティは1960年代終盤から80年代序盤にかけてF1で活躍し、1978年にはチャンピオンに輝いた実績を有している。
現時点では噂の域を出ないようだが、アメリカ有数のモータースポーツ・ファミリーであるアンドレッティが再びF1に挑戦する日が訪れる可能性もありそうだ。