エイドリアン・ニューウェイの手腕に期待するレッドブル
先週末に行われた今季のF1第16戦トルコGPではマックス・フェルスタッペン（レッドブル・ホンダ）が2位となったのに対し、グリッドペナルティを受けていたルイス・ハミルトン（メルセデス）が5位に終わったことから、ポイントランキングは再び6ポイント差でフェルスタッペンが首位に立っている。
しかし、トルコGPの舞台となったイスタンブール・パークではレッドブルはパフォーマンスの面でメルセデスに大きな後れをとってしまっていた。今季はまだ6レースが残されており、今後もレースごとにトップが入れ替わる可能性が大きいと考えるべきだろう。
F1オランダGPのディレクターを務める元F1ドライバーのヤン・ラマースは、最近メルセデスがパフォーマンスを向上させてきたことを考えれば、レッドブルのF1タイトル争いはかなり厳しくなるだろうと『NOS（オランダ放送協会）』に次のように語った。
「先週末のある時点ではレッドブルはアルファタウリにもオーバーテイクを許しそうだった」
「彼らはフェラーリ、マクラーレン、アルピーヌとの戦いに陥らないよう気をつける必要があると私は思っているよ。レッドブルは最近ではあまり向上を示していない数少ないチームのひとつだ。だから、彼らの心配は尽きないよ」
だが、レッドブルはまだ今季のタイトル獲得の希望を捨ててはいない。そして、そのカギを握っているのはレッドブルの技術的支柱とも言うべきエイドリアン・ニューウェイ（チーフテクニカルオフィサー）の存在かもしれない。
怪我をしてしばらく現場を離れることになったと伝えられていたニューウェイだが、先週末のトルコGPで現場復帰を果たしている。
「我々は全体的にいい体制ができている。だが、もちろん、エイドリアンが創造性のトップだ」
そう述べたレッドブル首脳のヘルムート・マルコ（モータースポーツアドバイザー）は次のように付け加えた。
「彼はイスタンブールで初めてサーキットに戻り、再び我々を助けることができるようになったよ」
