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レッドブル首脳が予想「今季残りのF1レースは4対2でメルセデス有利」

2021年10月12日(火)18:11 pm

2021年のF1タイトルを争っているマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)とルイス・ハミルトン(メルセデス)だが、残りの6レースではフェルスタッペンの方が苦戦を強いられる可能性が高くなってきているようだ。

レッドブルでは、メルセデスが今季のF1第10戦イギリスGP以降それまでよりも大幅にパフォーマンスを向上させたことを疑問視している。メルセデスがエンジン技術ルールの抜け穴を見つけて大幅にターボ性能を向上させたのではないかと疑っているのだ。

そして、レッドブルは統括団体であるFIA(国際自動車連盟)にその合法性を確認するよう求めていた。だが、FIAはメルセデスF1エンジンは合法であるとの判断を下し、レッドブルの要請を却下している。

レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、メルセデスのエンジンを疑問視しているのは自分たちだけではないと『DAZN(ダゾーン)』に次のように語った。

「すべてのチームがそうするように、我々もいくつかの問題を提起した」

「ちなみに、それはレッドブルだけではなかったよ。ほかのメーカーからも疑問の声が上がっていたし、彼らへの問い合わせが続けられている」

「私はFIAに調査を求めた。それはDRS(空気抵抗低減システム/可変リアウイング)を開いているときよりも速いストレートスピードを達成したのは非常に目を見張るものだからだ」

ホーナーは、メルセデスが行ったエンジン開発によって2021年のF1タイトル争いの様相にも変化が生じてきていると認め、次のように続けた。

「彼らの直線での速さは最近大幅に向上してきている」

「以前は、我々は小さいウイングでも彼らと対等に戦うことができていた。だが、今は近づくこともできなくなっている。とりわけ、トルコではハミルトンが大きなリアウイングを装着していたにもかかわらず大きなアドバンテージを持っていたよ」

次戦アメリカGP(24日決勝)の舞台となるテキサス州オースティンのCOTA(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)は、ホーナーに言わせればメルセデスの“牙城”とも言うべきサーキットであり、レッドブル・ホンダが苦戦を強いられることになる可能性が非常に高いと考えられている。

「だが、その次はメキシコとブラジルだ」

そう続けたホーナーは次のように付け加えた。

「標高の高いサーキットでのレースでは我々にまだ分があるよう願っているよ」

もうひとりのレッドブル首脳であるヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)も『f1-insider.com』に次のように語っている。

「シルバーストン(イギリスGP)以降メルセデスがどうやってあれだけのパワーを見いだしたのか、私には謎だよ」

「ホンダも今後ステップアップしなければならない。それができなければ、我々はシャシーの分野で不利を補わなければならない」

「今のところ、我々が有利なレースは2つしかないと思っている。標高が高いメキシコとサンパウロ(ブラジルGP)だ」

そう語ったマルコは次のように付け加えた。

「現時点では、残りの4つのサーキットではメルセデスが本命だよ」

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