F1レースディレクターを務めるマイケル・マシが、次戦F1アメリカGP(24日決勝)の舞台となるCOTA(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)の路面状況を懸念する声があることに対し、レースまでに十分な対応がなされるだろうと語った。
2020年は新型コロナウイルスによりレースが中止となったアメリカGPだが、2019年にレースが行われた際には現F1チャンピオンであるルイス・ハミルトン(メルセデス)を含む多くのドライバーたちが、テキサス州オースティンにあるCOTAの路面はものすごくバンピー(凸凹がある)で、頭痛がするほどだったと不満を語っていた。
そして、その状況は今年も変わっていないようだ。
今月3日(日)にはCOTAで世界最高峰二輪選手権であるMotoGPのレースが行われたが、現在ランキングトップに立っているフランス人ライダーのファビオ・クァルタラロも、このサーキットの凸凹が多い路面は「ジョーク」のようだし「危険」でもあると語り、次のように付け加えている。
「僕たちは3年前に再舗装する必要があると言ったんだけど、今ではさらに悪くなっているよ」
しかし、オーストラリア出身のマシは、現在この問題に対応しているところだと次のように語った。
「私はMotoGPが行われた週末には、実際に現地がどんな状況なのかを把握するためにFIM(国際モーターサイクリズム連盟)の同僚と電話を通じて話をしていたよ」
「2019年のアメリカGP後にサーキットの大部分が再舗装されているが、MotoGPのライダーたちから批判を受けたセクションはサーキットの違う場所にあるんだ」
マシによれば、現在FIA(国際自動車連盟)の検査官が来週末にF1アメリカGPを控えたCOTAにすでに入り、現状を調査しているところだという。
「彼は現地から、サーキットではすでにいくつかの既存の問題を解決するための作業が進められていると報告してきている」
そう語ったマシは次のように付け加えた。
「サーキットのオーナーたちは我々があそこに行くまでに残された時間を使って全力を尽くしてくれるだろう」