フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)が、今季のF1第16戦トルコGPが行われたイスタンブール・パークにおいて、自分がレッドブルの期待に応えてマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)の援護をすることはできないと語った。
●【2021年F1第16戦トルコGP】決勝レースのタイム、周回数、ピット回数
ルイス・ハミルトン(メルセデス)が今季のタイトル争いのライバルであるフェルスタッペンを2点差でリードする状況で迎えたトルコGPだが、予選ではメルセデスが圧倒的な速さを見せ、ハミルトンがポールポジション、チームメートのバルテリ・ボッタスが2番手となり、フェルスタッペンは3番手に終わった。
だが、ハミルトンは規定数を超えるエンジンコンポーネントを投入したことで10グリッドペナルティを受け、決勝は11番グリッドからのスタートとなっていた。
レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)は、レース前にハミルトンが何人かのドライバーをオーバーテイクするのに苦労することを期待していると語ると、中でも期待しているのは2005年と2006年のF1チャンピオンであるアロンソだと示唆し、次のように付け加えていた。
「ブダペスト(第11戦ハンガリーGP)でも見たように、アロンソがハミルトンの大ファンではないことはわかっているからね」
そのマルコのコメントについて質問された40歳のアロンソは次のように答えた。
「僕は今朝それを読んだよ」
「だけど、僕はいつも自分のレースをするだけさ。確かに、ハンガリーではハミルトンと戦うことができた。でも、それは主にサーキットによるものだったんだ。メルセデスとレッドブルは普段はあまりにも速すぎるよ」
「モンツァ(第14戦イタリアGP)では、ボッタスが最後尾からスタートしたのに表彰台に上っていただろう。もちろん、僕も優れたドライバーたちと一緒に戦いたいとは思っている。だけど、今シーズンのレッドブルは自分たちでなんとかしなくてはならないと思うよ」
結局、ウエットコンディションとなったトルコGP決勝ではグリッド降格となったハミルトンに代わってポールポジションからスタートしたボッタスが独走しF1通算10勝目を達成。
ハミルトンはタイヤ交換のタイミングを読み間違えたこともあって5位に終わり、2位表彰台に上ったフェルスタッペンが今度は6ポイント差をつけて再びランキングトップに返り咲いている。