ホンダはすでに、今年限りでF1から撤退することに後悔しているかもしれない。
●【2021年F1第16戦トルコGP】決勝レースのタイム、周回数、ピット回数
レッドブルはトルコGPで、今季限りでF1から撤退するワークスエンジンパートナーに敬意を表して特別な白いカラーリングで登場した。
同時にレッドブルとホンダは、これから始めようとしている「新しく魅力的な旅」についての声明を発表した。
これまで発表されていた計画では、レッドブルはホンダのパワーユニットの知的財産権を引き継ぎ、子会社のレッドブル・パワートレインズとしてF1に単独で参戦することになっていた。
しかし今回の発表では、ホンダは2022年にレッドブルのエンジンを組み立て、「サーキットおよび日本におけるレース運営サポート」を行うことを約束した。
それだけでなく、レッドブルとホンダはドライバー開発の分野でも協力を続け、「さまざまな形のモータースポーツ」にも進出していくという。
これは海外のF1関係者から見ると、明らかにホンダは今シーズン限りでF1から撤退するという決定を、撤回することを意味していると考えている者もいるようだ。
■F1に戻りたいと考える人がホンダ内に確実に出てくる
ホンダF1マネージング・ディレクターである山本雅史氏は「個人的には、ホンダはF1に復帰すると思う」と、トルコで語ったという。
昨年の発表時、ホンダの上層部は、カーボンニュートラルに注力するためにF1から撤退する、と語っていた。
しかし、山本氏はオランダの雑誌『Formule 1』に対して、「それ(カーボンニュートラル)がうまくいけば、F1に戻りたいと考える人が社内に確実に出てくるだろう」と語ったという。ホンダの社内には、DNAともいうべきF1への情熱を持っている人がまだ多数いることを示唆しているようだ。
また、レッドブルとホンダの関係は、F1トルコGPで発表した特別な白いカラーリングや新たな契約にも表れているように「非常に緊密」であると述べた。
「このカラーリングは、主にファンのためのものですが、レッドブルが我々に感謝してくれていることを示すものでもあります」
■アルファタウリのボスは・・・
レッドブルのもう一つのホンダPUを搭載しているアルファタウリのフランツ・トスト代表は、ホンダの中にはF1を辞めるという決定に失望している人がいることを認めている。
「私は、ホンダの経営陣や役員の立場で話すことはできないよ」と金曜日に語った。
「しかし、ご存じのように、偉大なメーカーには、F1をやることに満足している人や経営者がいる一方で、会社は別の方向に進むべきだと考える人もいる」
「ホンダが戻ってくるかどうかは、私にはわからないよ」とトスト代表は付け加えた。
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