イタリアのイモラ・サーキットが2022年からF1カレンダーに正式復帰することになるかもしれない。
1980年にモンツァに代わってイタリアGPを開催したイモラ・サーキットは、1981年から2006年まではサンマリノGPとしてF1を開催した実績を持っている。
2007年以降はF1カレンダーから姿を消していたイモラだが、新型コロナウイルスの影響を受けて多くのレースが開催不能となったことを受け、昨年と今年はそれらの穴埋めレースとしてエミリア・ロマーニャGPを開催している。
そして、9月には、2022年以降はフランスのポール・リカール・サーキットに代わってイモラが恒常的にF1カレンダーに加えられる可能性が浮上してきたと報じられていた。
そして、エミリア・ロマーニャ州のステファノ・ボナッチーニ知事がこのほど、イタリアのマリオ・ドラギ首相からF1と開催契約を締結することに関して承認を得たことを明らかにした。
「全く簡単なものではなかったこの目標を達成するためのチームワークを行ってくれた首相と閣僚に感謝する」
そう語ったボナッチーニ州知事は、残されているのはイタリア自動車クラブのアンジェロ・スティッキ・ダミアーニ会長とF1最高責任者のステファノ・ドメニカリとの調印だと付け加え、次のように続けた。
「彼らが複数年契約にサインしてくれることを期待している」
「我々は歴史的な節目まであと一歩のところまで来ている。政府が確固たる歩みを示してくれたことで、ようやく2022年から2025年まで開催可能であることを発表できる」
伝えられるところによれば、F1とイモラが開催契約を結んだ場合、イモラは1年につき200万ユーロ(約2億6000万円)の開催権料をF1に対して支払うことになるという。