F1レースディレクターを務めるマイケル・マシが、来週末にF1第16戦トルコGPが開催されるイスタンブール・パークの路面コンディションは昨年から大きく改善されていると主張した。
昨年もF1カレンダーが新型コロナウイルスの影響により大きく修正されたが、イスタンブール・パークも第14戦として9年ぶりにF1カレンダーに復帰し、代替開催が行われていた。
しかし、再舗装されたばかりの昨年のイスタンブール・パークの路面は非常に滑りやすく、多くのドライバーたちがそれに対して不満や苦情を述べていた。
例えば、ランス・ストロール(アストンマーティン)はイスタンブール・パークについて次のように語った。
「路面のグリップに関しては、1年を通じて行ったどのサーキットよりもすごく悪かったよ」
今年も新型コロナウイルス問題によってキャンセルとなったレースの代替開催として10日(日)に決勝が行われる予定となっているトルコGPだが、その路面の問題がどうなるのかということも不安要素のひとつとなっていた。
だが、2019年3月に急逝した前F1レースディレクターのチャーリー・ホワイティングの後任を務めているオーストラリア出身のマシは、今年はそうした問題は解決されているはずだとドイツの『Speed Week(スピードウィーク)』に次のように語った。
「グリップ力を高めるために特別な方法で路面を処理したことをレーシングチームに伝えてある」
伝えられるところによれば、その特別な方法には、滑りやすい路面に高圧で水を吹き付けてアスファルトの油を洗い落とす作業などが含まれているという。
「シンガポールでは、サーキットの一部が何度も何度も再舗装され、その方法で処理が行われてきていたが、それで何の問題もなかったよ」
そう説明したマシは次のように付け加えた。
「2020年は、トルコはタイミングが悪かったんだ。だが、今シーズンは全く違うよ」