現F1チャンピオンのルイス・ハミルトン(メルセデス)が、自分は若いF1ドライバーたちを恐れてなどはいないと主張した。
■輝きを放つ若手F1ドライバーたち
実際のところ、現在のF1には多くの優秀な若手ドライバーたちが台頭してきている。
先週末のF1ロシアGPで惜しくもポール・トゥ・ウィンを逃したマクラーレンのランド・ノリス(21歳)、ハミルトンと2021年のタイトル争いを演じているレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン(23歳)、フェラーリの将来を託されていると考えられているシャルル・ルクレール(23歳)、そして、2022年にはハミルトンのチームメートとなることが決まっているウィリアムズのジョージ・ラッセル(23歳)などだ。
そして、現在はまだ結果を残すことができていないが、7度F1王座についたミハエル・シューマッハの血をひくハースのミック・シューマッハ(22歳)や、アルファタウリの日本人ドライバー角田裕毅(21歳)なども将来を期待される若手ドライバーだ。
■2022年は若手ドライバーに有利?
2022年にはこれまでとは大きく違う新しい技術レギュレーションがF1に導入されることになっているが、F1関係者の中にはそうした若手ドライバーの方が大きく変わる新しいF1マシンに適応するのも早いだろうと考えている者もいる。
もしそうであれば、場合によっては2022年にはハミルトンがラッセルに対して苦戦する光景を目にすることも考えられる。
その可能性について質問された36歳のハミルトンは次のように答えた。
「正直に言って、僕はそれを恐れてはいないよ」
「だけど、僕がF1を続けたいと思う理由の一部はそれなんだ。自分の技術を示すいいチャンスになるだろうからね」
「僕は自分の経験はチームにとって重要であるばかりか、ジョージの成長にも役立つと信じているよ。彼はすでにとても速いけれど、僕から学べることもあるはずだよ。僕はとても長くF1にいるからね」
「そして、僕にも彼から学べることがあると思う。僕は年下の者から学ぶことに抵抗はないんだ。僕には恐れはない。ただ、勝ちたいだけさ」
「確かに、僕の方が年齢はかなり上だ。そして、彼らは何も恐れてはいない。僕は彼らの走りを見るのが好きなんだ」
そう語ったハミルトンは次のように付け加えた。
「僕は自分がまだここにふさわしいことを示すことができ、最も効果的な方法で彼らに対応できることを願っているよ」