先週末に行われたF1ロシアGPで優勝し、F1通算100勝という大記録を打ち立てたルイス・ハミルトン(メルセデス)が、このままフェラーリで走ることなくF1を引退することになるだろうと考えるとそれは「驚くべきこと」だと語った。
2020年にかつてフェラーリで活躍したミハエル・シューマッハと並ぶ通算7回目のF1チャンピオンに輝いたハミルトンは、フェラーリの熱狂的ファンである“ティフォシ”と呼ばれる人たちからフェラーリへの移籍を考えてみてはどうかと度々尋ねられていることを認めている。
「もう何年も、僕がモンツァに来てファンと会うときにはいつも彼らが『フェラーリへ来てよ!』と言っているのが聞こえるんだ」
テレビ局『Sky Italia(スカイ・イタリア)』にそう語ったイギリス出身ドライバーのハミルトンは次のように続けた。
「それは心が温まることだけど、もうずいぶん長く(F1を)やっているのにこれまで一度もフェラーリで走ったことがないのはかなり驚きだよ。だって、それは誰にとっても夢であり、達成したい目標だからね」
「それは決して不可能なことではなかったし、その理由はこれからもはっきりとはわからないだろうね」
「彼ら(フェラーリ)が成功するよう祈っているし、近い将来、僕は彼らが世界チャンピオンになるのを阻止しなければならないだろうね」
笑いながらそう語った36歳のハミルトンは次のように付け加えた。
「僕の家には2台のフェラーリがあってそれを運転することはできるんだ。だけど、フェラーリのF1マシンじゃないよ」