アントニオ・ジョビナッツィが、2022年もアルファロメオで走ることができるかどうかはまだわからないと認めた。
アルファロメオでは今季限りでのF1引退を発表したキミ・ライコネンの後任として2022年にはメルセデスからバルテリ・ボッタスを迎えることが決まっている。
だが、現在ジョビナッツィが座っているもうひとつのシートについては、現時点ではまだ誰が座ることになるのかはっきりしていない。
そして、最近の報道によれば、アルファロメオは2022年にはフェラーリのサポートを受けるイタリア人ドライバーのジョビナッツィに替えて、多額のスポンサーマネーを持ち込めると噂されている中国人ドライバーの周冠宇(チョー・ガンユー)を起用する可能性が高いと考えられている。
アルファロメオのチーム代表を務めるフレデリック・バスールは、現在周が参戦しているF2選手権の結果がわかる10月に最終的な決断を下したいと思うと語っている。
こうした中、27歳のジョビナッツィは今季のF1第15戦ロシアGP(26日決勝)の舞台となるソチで次のように語った。
「契約に関する決定がいつ行われることになるのか、僕にはわからないよ」
「これは僕ではなくフレデリック・バスールに聞くべき質問だよ。僕には、最近の2レースと同じように自信を持って臨み、可能であればポイントを獲得するしかないよ」
「それで十分だといいんだけどね」
そのジョビナッツィに関しては、最近F1イタリアGPの主催組織として知られるイタリア自動車クラブ(Aci)のアンジェロ・スティッキ・ダミアーニ会長が、2022年もアントニオ・ジョビナッツィをF1にとどめるために政府に働きかけていることを示唆するコメントを行っている。
そのことについて質問されたジョビナッツィは次のように答えた。
「誰かがそう言っているみたいだけれど、僕は何のニュースも持っていないよ。僕はこの件について誰かと個人的に交渉したことはないよ」
ジョビナッツィは、もしも来年のシート確保がならなかった場合には、ほかのカテゴリーでレーサーとしてのキャリアを継続するための「選択肢」を検討しなければならなくなるだろうと認めている。
「今はF1に残ることに全力を注いでいるよ」
そう語ったジョビナッツィは次のように付け加えた。
「もしうまくいかなければ、ほかの選択肢も考えることになるだろうね。だけど、それは来年になると思う」