フェラーリがアップグレードしたエンジンの投入時期を早めることになったようだ。
これまでに伝えられていたところによれば、フェラーリは2022年に向けて開発している新型パワーユニットパッケージの一部を組み込んだ改良型エンジンを今季のF1第16戦トルコGP(10月10日決勝)で投入する計画を進めているとされていた。
ところが、最新の情報によれば、フェラーリではその改良エンジンを今週末にソチ・オートドロームで開催される第15戦ロシアGP(26日決勝)に投入することになるようだ。
ちなみに、その新型エンジンが搭載されるのはシャルル・ルクレールのマシンのみで、カルロス・サインツはこれまでのエンジンで戦うことになるようだ。この場合、ルクレールは今季4基目のエンジン投入となり、グリッド最後尾から決勝をスタートすることになる。
フェラーリの地元イタリアのメディアが報じたところによれば、フェラーリ関係者も次のように語り、その事実を認めたという。
「主たる目的は2022年のシングルシータ-(フォーミュラカー)のための経験を積むことだ」
「この新しいハイブリッドシステムの恩恵を最初に受けるのはシャルルとなる。これはハンガリー(第11戦)でのクラッシュでバッテリーが損傷したための予防措置だ」
フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットは最近、今季のフェラーリエンジンはライバルであるメルセデスやホンダと比べると20馬力ほど劣っていると認めていた。
そして、伝えられるところによれば、ソチでルクレールのマシンに搭載される新エンジンはこれまでよりも10馬力ほどの出力向上が果たされていると考えられているようだ。