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アルピーヌCEOが断言「今後5年から10年はF1活動を続ける」

2021年09月23日(木)5:29 am

ルノー傘下の自動車メーカーであるアルピーヌのローラン・ロッシCEOが、アルピーヌは今後「5年から10年」はF1を続けていくことができると主張した。

今季のF1第11戦ハンガリーGPでは波乱の展開となったチャンスをものにしてアルピーヌのエステバン・オコンが勝利を収めた。だが、ロッシはこの勝利がアルピーヌとルノーが今後もF1活動を継続していく上で重要な意味を持つものだったわけではないと主張している。

「あの勝利がそれほど重要だったわけではないよ」

ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』にそう語ったロッシは次のように続けた。

「我々はF1に対する見方を根本的に変えたんだ。以前は、常に経営陣とルノーグループ全体の話題となっていた」

「今ではF1はアルピーヌに属するものであり、主に(ルノーの)社長のルカ・デ・メオと私の手に委ねられている。そして、我々は今後5年から10年間はF1に留まることを決めたんだ」

「ひとつの勝利が我々の戦略を変えることはない。だが、それは我々がその戦略を信じることの助けにはなるよ」

そう語ったロッシだが、今年はアルピーヌとしてのF1戦略展開を始めたばかりではあるものの、すでにチームとしていくつかミスを犯してしまったことを認めている。

例えば、そのひとつは新しいF1エンジンの開発を2022年まで遅らせることにしたことだという。それによって今年はパフォーマンス不足に悩まされているからだ。

「開発を控えることがアドバンテージになるとは私は思わない」

「むしろ、今年エンジンを進化させていた方がよかったと思っている。そうすれば2022年のエンジンのためのよいベースになっただろうからね」

そう語ったロッシは次のように付け加えた。

「今後、我々にはほかのチームの2歩先をいく大きな前進を果たす必要があるよ」

ロッシはさらに、かつては複数チームにエンジンを供給していたルノーだが、現在ではワークスチームであるアルピーヌが唯一のルノーエンジンユーザーとなっていることも問題だと認めている。

「どうやら、そういった面での信用は失ってしまっているようだ。しかし、我々は冷静にそのことに目を向けなくてはならない」

「我々のエンジンはもはや顧客にとっては魅力的なものではなくなっている。以前は、我々のパワーユニットを顧客の希望に合わせ過ぎたことで我々自身が墓穴を掘ることもしばしばあったんだ」

「顧客が満足していなかったとき、我々はふたつの方向で開発を進めたが、その過程において自分たち自身を傷つけてしまっていたんだ。現時点では自分たちだけに集中することで利益を得ているよ」

そう説明したロッシは次のように付け加えた。

「ひとたびすべてがうまくいけば、また顧客チームをひとつかふたつ得られるような興味深い状況になるんじゃないかな」

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