元F1ドライバーのラルフ・シューマッハが、ルイス・ハミルトンとメルセデスは今季のF1第14戦イタリアGPの舞台となったモンツァ・サーキットでタイトル争いのライバルであるマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)との間に起きたクラッシュに関して「芝居がかった脚色をした」として批判した。
かつてウィリアムズやトヨタで活躍したラルフ・シューマッハは、ハミルトンが“華やかな”ドライバーであり、“F1に多くのことをもたらす存在”であることは認めている。
しかし、ラルフ・シューマッハは、ハミルトンがモンツァで起きたクラッシュでフェルスタッペンのレッドブルF1マシンが宙に浮いたはずみでその右リアタイヤが自分のヘルメットを直撃し、それによって実際に怪我をしたと示唆したのは「やり過ぎ」だったと考えている。
ラルフ・シューマッハは母国ドイツのテレビ局『Sport1(シュポルト1)』に対し、ハミルトンがそのクラッシュの翌日13日(月)に行われたMet Gala(メットガラ)に姿を見せてレッドカーペットの上を歩いたことに言及しながら次のように語った。
「あの翌日にはニューヨークに飛んでイベントに参加していたことを考えると、ルイスはそれについてあまりにも芝居がかった脚色をしていたのだと思うよ」
ラルフ・シューマッハはさらに、メルセデスF1チームを率いるトト・ヴォルフ(チームCEO)がハミルトンに対する批判があると常にそれを否定していることも問題だと考えているようだ。
46歳のラルフ・シューマッハは次のように指摘している。
「何か少しでも批判があれば、トトがすぐに出てきて『7度のF1チャンピオンに対して、そんな言い方はない』と言うんだ」