F1ドライバー移籍市場のいわゆる「シリー・シーズン」も残りわずかになっており、アルファロメオはF1の投機的な観点から注目の的となっている。
■2人目のドライバーは?
アルファロメオへの移籍を発表したバルテリ・ボッタス(現メルセデス)のチームメイトは、2022年のグリッドで現実的な最後の空席となっており、アントニオ・ジョビナッツィの後任として候補者たちが並んでいる状態だ。
しかし、ジョビナッツィを追放することで、スイスに本拠地を置くザウバーとエンジンサプライヤーであるフェラーリとの関係が危うくなるのではないかという声もある。
フェラーリF1チーム代表であるマッティア・ビノットは、モンツァで「パワーユニットのサプライヤーとして、我々は常にチームとの協力関係を評価しており、ドライバーの選択もその評価の一部であることは明らかだ」と述べた。
しかし、アルファロメオはフェラーリ・ジュニアドライバーであるジョビナッツィを追い出し、中国の支援者が2,000万~3,000万ユーロ(約26〜39億円)を提供すると言われているFIA F2を戦っている有望株のチョウ・グアンユー(周冠宇、Guanyu Zhou)と契約するのではないかと強く噂されている。
「彼がリストに入っているのは確かだ」と、チーム代表であるフレデリック・ヴァスールは認めている。
■チーム売却?
一方、ヴァスールのやることリストには、元F1ドライバーのマイケル・アンドレッティとの交渉も含まれている。アメリカ・レース界の有力者であるアンドレッティは、ヒンウィルに本拠を置くザウバーの買収に関心を持っていると言われている。
「まず、私はそうではないと思うよ」とフレデリック・ヴァスールは述べ、次のように続けた。
「その上、私はこの会社のCEOだが、もしある日このような議論が起こったとしても、それは私とではなく、私の株主とだと思う」
■ロシアGPでライコネンの復帰を願う
最後にフレデリック・ヴァスールは、引退宣言後、新型コロナウイルス陽性のために2戦連続で欠場した41歳のキミ・ライコネンが、F1ロシアGPが行われるソチではコックピットに戻ってくると予想しているという。
「今週、キミと話をしたんだ。彼は大丈夫だし、大きな症状はない」
「しかし、陽性反応が出た場合、10日間隔離された場所にいなければならないというプロトコルは知っているだろう。10日間というのは日曜日か月曜日のことで、私は彼が確実にソチに戻ってくることを願っている」と述べた。