F1第14戦イタリアGP(モンツァ)決勝レースを終え、1台入賞、3台がリタイアに終わったホンダF1が次のように振り返った。また、レース後にはルイス・ハミルトン(メルセデス)との接触の原因を作ったとして次戦3グリッド降格ペナルティを科せられている。
●【2021年F1第14戦イタリアGP】決勝レースの結果、タイム、周回数、ピット回数
■ホンダF1
決勝レース最高位:5位
モンツァ・サーキットで行われたイタリアGPの決勝は、Hondaパワーユニット勢3台が完走を逃す結果となる中、セルジオ・ペレスが奮闘を見せて5位フィニッシュを果たしました。
■レコノサンスラップでアルファタウリの2台に異常
前日のスプリント予選でクラッシュを喫したピエール・ガスリーは、スタートが最後尾となることが決まっていたことから、パワーユニット(PU)を交換。エナジーストアが新スペックとなったため、レギュレーションによってピットレーンスタートが決まりました。しかし、レコノサンスラップでガスリーが異常を報告。これを修復してのスタートとなりました。
角田裕毅は、一度グリッドに着いたものの、こちらも問題が発覚し、グリッド上での修復を断念。ガレージに戻ったものの解決することができず、スタートに間に合いませんでした。さらに、ガスリーも1周目を終えてリタイアせざるを得ず、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダは2台ともポイントを逃す厳しい結果となりました。
■フェルスタッペンとハミルトンが接触、リタイア
ポールポジションからスタートしたマックス・フェルスタッペンは、ターン1でダニエル・リカルドに先行を許し、2番手で追走する形になりました。戦略を駆使してポジションを上げるべく、23周目にピットストップを行いましたが、作業時間が長くなり、集団の中でレースに復帰する形となりました。
挽回を期して追い上げたフェルスタッペンは、ルイス・ハミルトン(メルセデス)のピットアウト直後にターン1で並びかけますが、そのまま2台が接触。双方が絡んでコース外にストップし、ともにリタイアとなりました。
これによってセーフティカーが出動したタイミングで、ペレスがピットイン。ミディアムタイヤからハードタイヤに交換し、4番手でレースへ復帰しました。
■ペレス、痛恨の5秒タイムペナルティ
ペレスは3番手に浮上しますが、このオーバーテイクの際にコース外を走行してアドバンテージを得たとして、5秒加算のタイムペナルティが科されます。その後も1-2番手を走行するマクラーレン勢の後方でペースを維持し、背後で追い上げるバルテリ・ボッタス(メルセデス)の追撃も振り切ったペレスは、3番手のままでチェッカーフラッグを受け、5秒が加算されて5位入賞となりました。
これで後半戦の皮切りとなった3連戦が終了。次戦は、9月26日(日)に決勝が行われる、ソチでのロシアGPです。
●【F1世界選手権ポイントランキング表】メルセデスがリード拡大!F1イタリアGP終了後