現在アストンマーティンのリザーブドライバーを務めているニコ・ヒュルケンベルグが、先週末にザントフォールト・サーキットで行われたF1オランダGPでは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が2021年のF1タイトルを獲得する力があることを証明してみせたと語った。
フェルスタッペンは、36年ぶりに母国オランダで開催されたホームレースでライバルのメルセデスを全く寄せ付けることなくポール・トゥ・ウィンを達成してみせた。
34歳のドイツ出身ドライバーであるヒュルケンベルグはそのレースを振り返りながらオーストリアの『Servus TV(セアヴスTV)』に次のように語った。
「マックスには脱帽だよ」
「彼は毎日、自分のために多くの人が集まってくるのを目にしていた。それによって人として無意識のうちに何らかの影響を受けていたはずさ」
「それがものすごく大きかったんだ。オランダは小さな国だけどイベントの運営方法を知っているよ。彼らは完璧にやってのけた」
「だけど、マックスがそれにうまく対応することができたのは本当に素晴らしいことだったよ」
「マックスは自分がF1タイトルを狙えることを示してみせたんだ。メルセデスは彼をとらえようとあらゆることをしていたし、彼らは今後も諦めないだろう。僕はシーズン最後までこの戦いが続くのではないかと思っているよ」
そう語ったヒュルケンベルグだが、オランダGPではフェルスタッペンが再びルイス・ハミルトン(メルセデス)からランキングトップの座を奪い返したものの、今後また局面が変わることも十分にあるだろうと考えている。
「モンツァとソチで行われる次の2レースは、もう少しメルセデスに合うんじゃないかと思う。どちらもエンジンパワーが物を言うサーキットだからね。だけど、どちらがミスを少なくするかに本当にかかってくると思うよ」
ヒュルケンベルグはそう語ると、次のように付け加えた。
「全ての判断が局面を変えることになるだろうね」