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ロバート・クビサ「F1イタリアGPも自分には不利な条件となる」

2021年09月08日(水)5:15 am

ロバート・クビサが、もしキミ・ライコネンがモンツァでレースに復帰することができなければ、自分にとっては再び難しい週末を迎えることになるだろうと認めた。

ポーランド出身のクビサは、スイスに本拠を置くチームにタイトルスポンサーであるオルレン社を持ち込んでおり、2020年からリザーブドライバーを務めている。

そして、ザントフォールト・サーキットで行われた今季のF1第13戦オランダGPの金曜日のセッションが終わった時点でライコネンが新型コロナウイルス検査で陽性反応を示したことから、急遽クビサが土曜日のセッションからアルファロメオF1マシンのステアリングを握ることになった。

ウィリアムズに所属していた2019年のF1最終戦以来、突然2年ぶりにF1レースに出走することとなったクビサはオランダGP予選を18番手、決勝を15位で終えている。

だが、現時点ではライコネンが今週末にモンツァで開催される第14戦イタリアGPに出走できるかどうかは明らかとなっていない。伝えられるところによれば、ライコネンが2回のPCR検査で陰性と判定されなければ、また今週末もレース出走が認められなくなるという。

こうした中、36歳のクビサは次のように語った。

「ザントフォールトでは、僕は全く準備ができていなかったんだ。だから、モンツァにはもっとよく準備できるだろうね」

「だけど、モンツァでは通常のフォーマットとは違って金曜日に予選が行われることになる。だから予選の前にできるだけ長い時間クルマを走らせたいと思っているよ」

ザントフォールトでひさびさにF1マシンのステアリングを握ったクビサだが、特に予選においてはチームメートのアントニオ・ジョビナッツィにかなり大きな差をつけられてしまっていた。ジョビナッツィが今季最高順位となる7番手となったのに対し、クビサは18番手に終わっている。

「自分の問題が何に関係しているのかは分かっているんだ。だけど、チームも僕もそれを解決するための取り組みは全くしてこなかった。僕はリザーブドライバーであり、チームが優先するのはレースドライバーだからね」

「僕もその問題を解決しようとは思っていないんだ。だって、僕たちは小規模チームだし、スピードを最適化するためにはすべてのリソースをメインのドライバーたちに向けるべきだと考えているからね」

それゆえ、クビサは今季2度目の「スプリント予選」試験運用が行われる今週末のモンツァでは、やはり自分には不利だと考えている。

「もし僕がモンツァで走ることになれば、僕には1時間の練習走行ができるだけなんだ」

「それは楽なことではないよ。だけど、僕はザントフォールトで頭を使って仕事ができることを示してみせた。僕の状況では、不可能なことを成し遂げようとするよりも、コンマ数秒を失う方がいいんだ」

「F1には奇跡などないよ。マシンに乗ってすぐにスピードを発揮することは不可能なんだ」

そう語ったクビサだが、オランダGP決勝では14位となったジョビナッツィに続く15位でレースを終えている。

実際のところ、現時点ではライコネンのその後に関する情報はほとんど伝えられておらず、ライコネンがイタリアGPに出走できるのか、あるいはクビサが再び出走することになるのかはまだ不透明な状況が続いている。

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