7度F1王座についたミハエル・シューマッハの息子である22歳のミック・シューマッハが来季もハースで走ることがほぼ確実な状況となってきたようだ。
フェラーリの若手ドライバー育成プログラムである“アカデミー”のメンバーでもあるシューマッハは、今季フェラーリからエンジン供給を受けるハースからF1デビューを飾っている。
だが、最近ではフェラーリが2022年にはシューマッハをアルファロメオに移籍させることを考えているようだとの噂がささやかれていた。もちろん、アルファロメオもフェラーリエンジンを搭載しており、すでにフェラーリのアカデミー出身者であるアントニオ・ジョビナッツィが所属している。
しかし、今季のF1第12戦ベルギーGP(29日決勝)の舞台となるスパ・フランコルシャンで、シューマッハが2022年もハースに残留することを示唆するコメントを行った。
ハースの2022年型マシンでシート合わせを行う予定は決まっているのかと質問されたシューマッハは次のように答えた。
「それには時間をかけて正しくやりたいと思っているんだ。だけど、シートの問題は今のところ僕にとっては一番小さな問題だよ」
「クルマのレーシングスピードを向上させることの方がもっと困難なんだ。それが僕たちにとって最大の課題だよ」
「うまくいっていない点をすべて洗い出し、来年はもっとうまくやれるようにしなければならないからね」
こうしたシューマッハのコメントは、ハースと2022の契約を結ぶことが夏休み中にほぼ確実になったことを示唆するものだと受け止められている。
シューマッハはその件について母国ドイツのテレビ局『RTL』に次のように語っている。
「何度か話し合いは持ったよ」
「僕たちはすべてを完了するための最終ステップに入ったところだよ」
こうしたことから、シューマッハが2022年もハースで走ることになるのはほぼ確実だと見ていいだろう。
2021年シーズンもこれから後半戦に入るわけだが、シューマッハ自身はルーキーシーズン前半戦での自分のパフォーマンスに満足しているようだ。
「僕が得たフィードバックによれば、みんな僕のシーズンの成り行きには満足しているよ」
そう語ったシューマッハは次のように付け加えた。
「僕も自分の進歩には満足しているし、すべて順調に進んでいるよ。でも、ほかのチームとのスピードの違いを考えると、それを評価するのはかなり難しいけれどね」