元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、メルセデスは2022年にはバルテリ・ボッタスに替えてジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)をルイス・ハミルトンのチームメートとして起用するはずだと考えている。
「来年は当然ラッセルがメルセデスにいるだろうと私は予想しているよ」
母国ドイツのテレビ局『Sport1(シュポルト1)』にそう語った46歳のシューマッハは次のように続けた。
「将来のことを考えれば、それ以外のことは全く考えられないよ」
「ルイスは36歳だ。だから、あと2年か3年もすればもうその先はないだろう」
「メルセデスはルイスのあとの時代に向けた準備をしなければならない。それに、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)はもはや彼らの候補にはなりえないからね」
だが、ボッタスは先週、ハミルトンから直接、今後も自分のチームメートを務めて欲しいと思っていると言われたことを明らかにしている。ハミルトンはすでに2023年までメルセデスとの契約を延長しているが、自分のチームメートとなるドライバーの選択に関してはチーム内で一定の発言権を持っているものと想像されている。
シューマッハは、ハミルトンがボッタスを推しているのは、23歳の若いラッセルを脅威に感じているためだと考えている。
「ラッセルはルイスにもっとプレッシャーをかけることになるだろう」
現役時代にはウィリアムズやトヨタで活躍したシューマッハはそう語ると、新型コロナウイルスに感染して欠場することになったハミルトンの代役としてメルセデスから出走し、チームのピット作業ミスさえなければ優勝間違いなしという活躍を見せたラッセルに言及しながら次のように続けた。
「彼は昨年のバーレーン(第16戦サヒールGP)で信じられないことをやってのけた」
「彼は身体が大きいからクルマにうまくフィットしてさえいなかったんだ。それでも、チームがピットストップであのミスさえしなければ勝っていただろう」
「あれは彼の素晴らしい功績だった。ルイスもそれが分かっていたからすぐにアブダビ(最終戦)で復帰したんだ」
メルセデスは、2022年に誰がハミルトンのチームメートになるのかを9月中には発表することになると考えられている。