昨年までレッドブルで走っていたタイ国籍ドライバーのアレクサンダー・アルボンが、2022年F1シーズンに向けて、ウィリアムズあるいはアルファロメオのドライバー候補となる可能性がありそうだ。
2019年にレッドブルのセカンドチームであるトロロッソ(現アルファタウリ)でF1デビューを飾り、シーズン後半にはピエール・ガスリーと入れ替わりにレッドブルに昇格したアルボンだが、2020年も引き続きレッドブルで走ったものの、チームメートのマックス・フェルスタッペンとのパフォーマンス差が大きく、今年はセルジオ・ペレスにシートを奪われてしまった。
現在もレッドブルのリザーブドライバーを務めながらDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)に参戦している25歳のアルボンだが、2022年にF1復帰する望みを捨ててはいないようだ。
「いよいよ交渉の時が始まるよ」
ドイツの『Speed Week(スピードウィーク)』にそう語ったアルボンは次のように続けた。
「だけど、僕の状況では、インディカーやフォーミュラEなど、ほかの選択肢も常に視野に入れておかなければならない」
「もしレッドブルに留まるチャンスがあるなら、もちろんそれを選ぶけれどね」
レッドブルとアルファタウリのドライバープログラム責任者として知られるヘルムート・マルコは、アルボンは現在もレッドブルにおいて重要な役割を担う存在だと次のように語った。
「彼は我々にとって最高のシミュレーター担当者だ」
「開発における彼の貢献はチームにとって非常に重要なんだ」
「我々は彼の将来を台無しにしたいとは思っていない。しかし、我々は彼をキープしておきたいと思っている」
そう語ったマルコだが、現時点では2022年に向けてウィリアムズとアルファロメオのシートに空きが生じる可能性が指摘されている中、レッドブルがアルボンをそれらのチームにレンタル移籍させる可能性も示唆している。
これに関してマルコは次のように語った。
「それは契約の内容にもよるだろうね」